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緊急リポート 消えた婚約者

3.「警視総監さま、助けて下さい」 気丈に振る舞う婚約者

2010.8.5 世界日報紙掲載


警視庁本庁(東京・霞が関)前で「警視総監さま、助けて下さい」とビラを配る菅野江里子さん=7月29日

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

失跡したNさんの婚約者、菅野江里子さんは7月29日、東京・霞が関の警視庁本庁前で道行く人にビラを配った。人通りが多いわけではない。そのぽつり、ぽつりとビラを受け取る人一人ひとりに、深く頭を下げて手渡していた。

<警視総監さま、助けて下さい!!>

愛する婚約者が突然、私の前から姿を消して1ヶ月半になります。

………

婚約者が姿を消した裏には、私と婚約者との信仰があるとわかりました。信仰の自由が認められている日本で、信仰を持つことがいけないことなのでしょうか。私たちの信仰に反対の人たちが、信仰を妨害し、愛まで引き裂いていますが許されることなのでしょうか。これは犯罪なのではないでしょうか。

婚約者を私から奪い、婚約者が信仰を捨てるまで監禁している人たちは「大丈夫だ。警視総監のお墨付きがあるから犯罪にはならない」と豪語して、堂々と犯罪に手を染めているように見えます。

………

警視総監さま。私たちの小さな幸せを返してください! 私たちが幸せになる権利を返してください!!

池田克彦警視総監にあてたビラは、江里子さんの身に降り掛かった事実を切々と訴えつづったものである。

今、江里子さんは終日、Nさん救出のため、人権擁護団体や機関をはじめ関係者、ジャーナリストなどを手当たり次第に訪ね歩いて、手助けを求めている。婚約者失跡からこの間の経緯をまとめ、その救出を請う手紙を法務省、文化庁、国家公安委員会、警察庁、警視庁、日本弁護士連合会などの担当窓口に送った。

人権擁護に理解の深い米国にもヒラリー・クリントン国務長官と駐日米国大使館のジョン・V・ルース大使にあてた手紙を出し、米国大使館へは直接、電話でも説明して問題を訴え助力を願った。

手紙の送付先の一つ、文化庁宗務課からは早速電話があり「信教の自由を侵害するもので、拉致監禁による人権侵害の疑いが大いにある。ただし、宗務課の権限では、報告は受け付けますが、それ以上何もできない」と説明されたという。

江里子さんは小さい時から頑張り屋だった。菅野家の長女で、両親と大学生の妹(23)と弟(20)の5人家族。娘を見守り励ます母親の千恵子さんは、江里子さんについてこう語る。

「夫は転勤族で、秋田への転勤を言い渡されたのは江里子が高校1年生の時でした。祖父母が一緒の転居を願ったのですが、私は『娘も高校生だし…』と渋っていました。その様子を察したのか、江里子は『お母さん、私、家族みんなで秋田に行くの賛成』と言ってくれました。小さいころから弟妹の面倒をよく見ていましたが、いや、それ以上に一家のリーダー的な存在です」と。

Nさんと江里子さんは同じ25歳で、もう立派な成人だ。拉致、監禁は、その基本的人権を侵害する犯罪である。加えて当人たちの意思を無視し、2人の仲を有無を言わさず暴力的に引き裂いたり、それを幇助するのは、明らかに憲法で保障された「婚姻の自由」の原則を侵す犯罪行為で、信教、言論の自由の原則にも抵触する。

このところ、法と秩序をもとに市民の生活と生命を守る使命と責任を負う警察当局の不作為が問題化した事件が続いてきたが、改めて当局の公正な権力行使が行われているのかが問われているのではないのか。

失跡したNさんと婚約者としてつながり、彼を助け出せるのは江里子さんだけ。Nさんとの強い絆を頼りに、江里子さんのたった一人の救出活動が続く。

(「宗教の自由」取材班)

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