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“拉致監禁”の連鎖(154) パート? 不可解な突然の失跡

“拉致監禁”の連鎖(154) パート?
「ストーカー」裁判の記録(2)

不可解な突然の失跡

pictureデートコースだった東京都足立区竹ノ塚駅前付近。2人はKさんの失跡直前に、ここで将来を語り合ったりした(12月4日夜撮影)
 












 宇佐美隆氏(中古車卸売業)の婚約者Kさんが、警察に告訴した平成23(2011)年1月までの経緯を簡単にたどっておこう。


 韓国・清平で平成19年2月に行われた統一教会の合同結婚式(祝福式)に参加した宇佐美氏(38)=当時=とKさん(32)=同=は、1年後には入籍し結婚生活をスタートする予定で、その間、互いに愛を育んでいった。

 「クリスマスのイルミネーションを見ながら、いろいろきれいだねとか話をしながら、その辺に居を構えるのもいいね、という話などもしました」(第5回公判、宇佐美氏証言)。

 2人のデートスポットは、いつも教会近くの東京・北千住付近。その「クリスマスのイルミネーション」は、足立区竹ノ塚にある「光のケヤキ並木」のことで、都内随一の長さを誇る見事なものだ。

 将来の夢を語り合いながら幸せな時を過ごした日から、1週間もしない正月1日。Kさんは実家に帰った後に失跡し、直後からメールや電話による連絡も途絶えた。

 宇佐美氏は3日になって、神奈川県相模原市のKさんの実家を訪ねたが、そこには両親も誰もいなかった。まさに、もぬけの殻で、人の気配は感じられなかった。2月になって、自宅近くの巣鴨警察署に捜索願いを出したが、未入籍を理由に受理を拒まれた。自力で探す他なかった。

 失跡から約1年後の12月に突然、統一教会本部(東京都渋谷区)にKさん名義の脱会と祝福破棄の通知書が届いた。それまでKさんからの連絡は一切なく、音信不通だっただけにあまりの唐突な通知に強い違和感を覚えた。

 この平成20年当時も、主に統一教会員を拉致し信仰を捨てるまで監禁し強制棄教を迫る被害が、しばしば起きていた。宇佐美氏は、一片の通知書が、そうした職業的脱会屋に脱会受け入れの“踏み絵”として書かされたもので、Kさんは信仰を守り通すための必死の偽装行為で書いたものではないかと考えた。

 行方不明から2年半が過ぎた22年4月ごろ、宇佐美氏はKさんの所在を知るには、もはや両親の行動先から当たりをつける他ないと考えるようになった。Kさんの父親の自動車の底部にGPS(全地球測位システム)機能付き携帯電話を取り付けた。この行為が法には触れるわけでないことは、公判でもはっきりしているが、よいこととは言えないのも確か。しかし、将来を誓い合った大切な人を探すのに必死だった宇佐美氏を、法的根拠もないままに責めるのも妥当なこととは言えまい。

 宇佐美氏は、9月には弁護士事務所近くで「両親に監視されながら来ているのではないか」(弁論要旨)と思われるKさんを見つけた。その後、ごくわずかな時間だったが11月には対面し、直接、彼女の心の内が確かめられた。それは最終的に宇佐美氏の期待とは違ったが、Kさんの意思を確認できて心の区切りはつけられた。以後は、潔く退いたのである。

 Kさんの告訴は、それから1カ月半以上もたってからのことだった。

(「宗教の自由」取材班)

世界日報 −?拉致監禁″の連鎖
http://worldtimes.co.jp/special2/ratikankin/main5.html

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