新着情報のページです。統一教会の信者に対する、拉致監禁・強制改宗について、その根絶を求めます

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2013年4月19日

国際人権団体「国境なき人権」が、山口県警本部に拉致監禁被害者の捜索を要請!


 2011年12月31日に日本の拉致監禁と強制棄教に関するレポート、『日本:棄教を目的とした拉致と自由の剥奪』 を発表した国際人権NGO「国境なき人権」(Human Rights Without Frontiers int´l) が、328日に失踪した女性教会員のM.M. さんの件について、山口県警本部 に捜索申し立てを行いました。

「国境なき人権」(HRWF)のウィリー・フォートレ代表

 「国境なき人権」代表のウィリー・フォートレ氏は、その申し立て書面内で、「日本の法規は、行方不明者と事実上婚姻関係と同様の事情にある者、行方不明者の同居者、行方不明者と社会生活において密接な関係を有する者など(国家公安委員会規則第13号、行方不明者発見活動に関する規則)を含む、広範な人々から受けた情報に基づいて、警察が行方不明者に対する捜索を行えるように定めています」と強調した上で、山口県警本部中村範明本部長 に対して  「私は、M.M. さんの事件を優先課題として取り組むよう、貴殿に対し強く要請します」と申し立てています。

以下、申立書を掲載いたします。

※被害者本人の情報は、プライバシー保護のため伏せています。

 Human Rights Without Frontiers Int’l

Avenue d’Auderghem 61/16, B-1040 Brussels

Phone/Fax: 32 2 3456145

Email: international.secretariat.brussels@hrwf.net – Website: http://www.hrwf.net



中村範明殿

山口県警察本部 本部長

〒753-8504 

山口県山口市滝町1-1

ファクス番号: +81-83-925-8050

2013年4月13日

Re: M.M.さん(パスポート番号:△S■7●×08●×)に対する監禁の申し立てに関して

中村殿

 私は、2013年3月末に「行方不明になった」M.M.さん(1986年△月×日生)について本書面を記しています。彼女の婚約者・●■△×氏と彼女の友人らは、彼女が3月28日の夜に岩国市の実家(●×町△2×7-×)に行って以来、連絡をとることが出来なくなっています。彼女の勤務先であるH病院にも、3月30日以降、彼女は姿を見せていません。

 M.M. さんは広島の統一教会の信者です。彼女の両親は、彼女の信仰を棄教させ統一教会を脱会させるため、2012年に一度、7日間にわたって彼女を監禁しています。M.M. さんのお兄さんが反統一教会の牧師である村田敏氏(日本基督教団周防教会牧師)と最近連絡を取っていたという情報もあります。「国境なき人権」(HRWF)は、統一教会信者の親族と反統一教会活動家らが共謀して息子・娘の信仰を棄教させようとした事件が近年多数起きていることを把握しています。ですから私は、M.M. さんが、彼女の宗教の棄教に向け圧力をかけようとする家族によって、再度拉致監禁されているのではないかとの申し立てに、特別な懸念を抱いています。

 ご存知のとおり、日本は市民的及び政治的権利に関する国際規約(ICCPR)を批准しており、したがって思想、良心及び宗教の自由(ICCPR第18条)を保障する義務を自ら負っています。同規約第18条第2項は、「何人も、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある強制を受けない」と明記しています。国連の自由権規約人権委員会は、その総評22の第2段落で、「第18条は伝統的宗教にだけ適用されるのではなく、それらに類似した組織や実践をする宗教や信念にも適用される。そこで同委員会は宗教や信念の如何を問わず、いかなる理由、例えば創設されたばかりの宗教だとか、弱小教団でありながら有力教団にとって厄介な存在であるとか、諸事情があっても、それらを差別することに対して監視している。」と明言しています。

 「国境なき人権」は、ベルギーに拠点を置く国際的な非政府組織であり人権団体です。同組織は、世界中のすべての国が国際的な人権基準および義務を実施することを支持することによって、人権の原則を促進しています。同組織は無党派団体であり、統一教会の信条を支持も否定もしませんが、信者らの信教の自由を守ろうとしています。

 私の知るところによれば、広島統一教会のメンバー4名が2013年4月1日に岩国市警察署を訪問し、担当の警察官に対して彼女が「行方不明」であることを伝えました。その中の一人は、M.M. さんと同じアパート(■△市●区×町●-×3)に同居していました。彼らは、M.M. さんが2012年に受けた監禁の様子を描写したメモ書きを渡しました。その4人は、M.M. さんを捜索するよう警察官に強く要請しました。4月9日には、数名の教会員とM.M. さんの婚約者が警察署を再び訪れ、彼女の身の安全に関する懸念を繰り返し訴えました。

 日本の法規は、行方不明者と事実上婚姻関係と同様の事情にある者、行方不明者の同居者、行方不明者と社会生活において密接な関係を有する者など(国家公安委員会規則第13号、行方不明者発見活動に関する規則)を含む、広範な人々から受けた情報に基づいて、警察が行方不明者に対する捜索を行えるように定めています。

 私は、M.M. さんの事件を優先課題として取り組むよう、貴殿に対し強く要請します。私は、貴殿がM.M. さんの居場所を突き止めるためあらゆる適切な手段を駆使し、彼女の信仰を棄教させようとするいかなる圧力も彼女に対してかけられることがないよう、貴殿の権限内であらゆる措置を講じてくださるものと信じております。

本書面のコピーは、古屋圭司・国家公安委員長、米田壮・警察庁長官、ならびに谷垣禎一・法務大臣に対しても、参考のため送らせて頂きます。

本件に関してあなたが講じたいかなる措置であっても、私に知らせてくだされば幸甚に存じます。

敬具

ウィリー・フォートレ

ディレクター

国境なき人権 

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(以上、掲載終わり)

※関連情報:

・「国境なき人権」Human Rights Without Frontiers int´l)が2011年12月31日に発表した、日本の拉致監禁と強制棄教に関するレポート

<日本語版> 日本 ―棄教を目的とした拉致と拘束―

http://www.hrwf.org/images/reports/2012/1231%20report%20final%20jap.pdf

<英語版> Japan Abduction and Deprivation of Freedom for the Purpose of Religious De-conversion
http://www.hrwf.org/images/reports/2012/1231%20report%20final%20eng.pdf  

新たな拉致監禁事件が発生しました!(当HP新着情報)

続報:26歳女性 岩国市の拉致監禁(2013/03)事件 (統一教会 拉致監禁 人権侵害 宗教の自由 英語記事の日本語訳) 

  • 我らの不快な隣人

    ルポライター米本和広氏が、拉致監禁によって引き起こされたPTSD被害の実態をレポート。

    ►第6章 掲載
  • 人さらいからの脱出

    世にも恐ろしい「人さらい事件」に関わった弁護士、牧師、マスコミ人らの非道な実態を実名で白日のもとにさらす。

    ►書籍紹介
  • 日本収容所列島

    いまなお続く統一教会信者への拉致監禁。小冊子やパンフレット、HP等で告知してきた内容をまとめました。

    ►書籍紹介

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