新着情報のページです。統一教会の信者に対する、拉致監禁・強制改宗について、その根絶を求めます

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2016年1月12日

2016年 代表年頭所感


 年頭に当たり、当会代表 後藤徹の所感を掲載します。<2016年2月2日 追記情報あり> 

皆さん、こんにちは。代表の後藤徹です。新年を迎えるにあたり所感を述べさせていただきます。

昨年度の出来事について

昨年を振り返り、大きな出来事といえば、まず私が提訴した12年5ヶ月拉致監禁事件の民事裁判において、敗訴した被告側からの最高裁への上告が棄却され、控訴審判決が確定 したことが挙げられます(9月29日)。この判決において特筆すべき点は、①たとえ親兄弟といえども信者を別個独立の人格を有する個人として尊重しなければならず、その宗教が気に入らないからといって、有形力を行使して強制的に脱会を迫ることは、監禁であり違法であることを認めたこと、また、②信者家族の背後にあって強制脱会の方法を教唆していた脱会説得の専門家の違法性が認められ、賠償命令が下されたことです。この勝訴判決が、拉致監禁被害根絶の一助になることを願うばかりです。

裁判は勝訴しましたが、残念ながら勝訴判決の後にも拉致監禁事件は起きています。

昨年の拉致監禁事件を振り返ってみると年頭に東京の男性信者A.T.氏(当時32歳、会社員)が失踪しました 。失踪から66日後に所属教会に帰還したA.T.氏の証言 により、この事件は親族以外の第3者が関与した拉致監禁事件であったことが判明しました。

3月25日には、A.T.氏の拉致監禁事件を徹底検証する緊急集会を開催し 、巧妙さを増した拉致監禁の手法を詳細に分析し、今後の教訓と学びの場を共有しました。

また、10月には東京の女性信者H.K.さん(当時29歳、会社員)が失踪しました 。失踪から3週間後にH..さん直筆の脱会届がH..さんが所属していた教会の教会長宛てに届きました。関係者の情報からH..さんは、現在は既に監禁状態にはないと思われます。また、脱会届の文面からはH..さんが拉致監禁されたことを知ることはできません。

しかし、失踪後、H.K.さんの勤務先に本人ではなく親族から連絡が入っていることや、たまたまH..さんのメモを発見したという正体不明の人物が公衆電話からH..さんの伝言と称して関係者に連絡してきたことなど、本来なら本人が連絡すべき状況でも不自然な形でしか本人の意向(本当に本人の意向か甚だ疑問だが)が伝えられなかったことから、この失踪事件もH..さんの意志に反した強制力が行使された可能性は極めて高いと言えます。

 このように、残念ながら未だ拉致監禁事件が起きている状況ではありますが、今年こそは、拉致監禁事件ゼロを目指して闘い続ける所存です。

未だ失踪状態の石橋正人さん

ここで、何よりも懸念されるのは、2014年の正月に失踪した石橋正人さんのこと です。石橋さんが失踪して以来、既に丸2年が経過しました。残念ながら未だ石橋さんとは一切連絡を取ることができず、消息不明のままです。

昨年の3月21日には、石橋さん救出のためのインターネットによる署名運動をはじめました 。現在まで3,905名の方に署名を頂きました。署名を頂きました皆様には、心から感謝申し上げます。たいへん遅くなりましたが、この場を借りまして署名使途についてご報告させていただきます。

昨年5月8日、署名数が一段落したところで石橋さんが所属していた世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)八王子家庭教会の青年部長をはじめ石橋さんの関係者から二人の千葉県議会議員に石橋さんが失踪した経緯と拉致監禁の可能性が高いこと等を説明し、署名3,788筆をお渡しして、石橋さん救出のための協力を要請しました。

また、昨年9月22日には、石橋さんと面識があった八王子教会有志30人によりjr千葉駅前等4カ所で石橋さん救出のためのビラまきを行いました。その結果、約3,500枚のビラを受け取って頂き、その中には、石橋さんのお父さんの知り合いの方もいました。

ここで、石橋さんが拉致監禁された経緯を改めて記します。

家族に強く信仰を反対されていた石橋さんは、拉致監禁される可能性が高いことを認識し、自身が失踪した際に救出を依頼するため、事前に「救出要請書」を作成し署名捺印して備えていました。また、石橋さんは拉致監禁に備え警備会社secomとココセコム(緊急事態を知らせるgps付きの端末)を契約し、携帯していました。

2014年12日に石橋さんが失踪した際、石橋さんが携帯していたココセコムの緊急事態を知らせるボタンが押されたことからも石橋さんが拉致監禁されたことは間違いありません。

今日まで数多くの拉致監禁事件が起きましたが、失踪後2年間もの間、全く連絡が取れず音信不通になるケースなど、私の知る限りありません。ほとんどの場合、失踪してから長くても1年以内には、脱会届や手紙等、本人や家族から何らかの形で消息が知らされるものです。

私の場合も拉致監禁から3ヶ月後には、脱会届を教会に送り(偽装脱会ではありましたが)、家族が教会施設を訪れて荷物を引き取っています。

従って、石橋さんは今も外出はおろか自由に連絡さえ取ることができない状況下に置かれていると考えざるを得ません。一日も早く石橋さんが監禁から解放されるよう、皆様のご関心とご協力をよろしくお願いいたします。

 

追加情報(2月2日):

上記記事で石橋正人さん救出のためのインターネットによる署名を二人の千葉県議会議員にお渡ししたと記しましたが、その件で問い合わせがありましたので、追記いたします。お渡ししたのは山中操議員と浜田穂積議員です。両議員は、事情を真剣に聞いてくださり、署名を受け取って下さいました。両議員先生に心から感謝申し上げます。

  • 我らの不快な隣人

    ルポライター米本和広氏が、拉致監禁によって引き起こされたPTSD被害の実態をレポート。

    ►第6章 掲載
  • 人さらいからの脱出

    世にも恐ろしい「人さらい事件」に関わった弁護士、牧師、マスコミ人らの非道な実態を実名で白日のもとにさらす。

    ►書籍紹介
  • 日本収容所列島

    いまなお続く統一教会信者への拉致監禁。小冊子やパンフレット、HP等で告知してきた内容をまとめました。

    ►書籍紹介

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