統一教会の信者に対する、拉致監禁・強制改宗について、その根絶を求めます。続・拉致監禁 侵された信教の自由。監禁下の熾烈な攻防 解放時は、栄養失調状態
情報を確かめてみる

新聞・メディア情報


韓国ニュース報道

セゲイルボ:「宗教人の拉致」目をつむる日本(3)

特定の宗教を信じるという理由で家族関係切り、心の恨(ハン)に

故郷に帰れない日本人の妻達

韓国人の夫と仲むつまじい家庭だったが、
15年以上、親族達に会えず寂しさが募る。
精神病患者として扱われるため、日本への一時帰国も諦める

一日も早く、日本の実家に帰って両親や兄弟姉妹を抱きしめたいのですが・・・ 両親の誕生日の日になるだけで心がとても痛みます。


26日、ソウルの統一教会本部で「日本統一教会員に対する拉致監禁による韓国人権被害者対策委員会」の田中志佳子会長が日本人女性達の人権被害の状況を説明している。

ソウル松坡区(ソンパグ)に住む榊原真理子氏(36・仮名)は四国愛媛県松山市に実家がある。1995 年、「統一教会の36万双国際合同結婚式」を通して韓国人の夫に出会い、二人の息子を産み、幸せな家庭を描く平凡な家庭の主婦だ。しかし、彼女の胸中はいつも日本の肉親に会いたいという気持が残っている。信仰心でも満たすことが出来ない「家族の情」が彼女にはもっと切実だ。26日、インタビューのために会った彼女は、声を詰まらせ目には涙を浮かべていた。

「韓国に来てもう15年が過ぎたけど、時が経つほど老いた母の顔がより鮮明に浮かび上がってきて耐えられません」

彼女が実家に帰ることができないのは、ただ一つ、統一教会を信じているというその理由だけだ。彼女は精神病患者として2度も拉致され監禁された。

日本で大きな病院の看護婦長として働いていた「キャリアウーマン」であった彼女が、最初に監禁されたのは、統一教会に入会して7年が過ぎた1990年の秋だった。「勤務する病院の駐車場に来ているという母からの突然の電話を受け、急いで向かってみると一緒に来ていた体格のがっしりとした男性二人が、私の肩を掴んで無理やり車に押し込めました」

彼女はハンカチで目を覆われた状態で、2時間ほど行ったところにある、田舎のあるマンションに監禁された。いくら泣き叫んでも、誰も関心を持たない日本の習慣がその時ほど薄情に感じたことはなかった。「10階の高さのマンションで、飛び降りることも出来ず、窓は外から固く閉められた密室の空間でした。そのような状態で3ヶ月余りを過ごしました。時々、母が紹介したという弁護士らが来て、統一教会を脱会するという誓約書を書けば出してやると説得に来ました」

彼女は、監禁から抜け出さなければならないという思いで、嘘の脱会届けを書かなければならなかった。このため、彼女は1995年以後、一度も日本の地を踏むことはできなかった。「拉致されるのが怖くもありますが、それよりも両親の冷たい表情が心の傷になるようで、いつも日本への一時帰国を断念しました」

別の被害者である長谷川洋子氏(41・仮名)はエリート女性(薬剤師)で、1992年の3万双国際合同結婚式に参加した。韓国にお嫁に来て16年が過ぎた2008年2月、韓国人の夫と3人の子供を連れて岡山空港に到着した。「あらかじめ母に電話をしたので、母が兄と一緒に空港に迎えに来ていました。福岡の実家に行きたいと言ったのに、空港でのみ会うと母が言い張りました」洋子氏は韓国人の夫と同行していたので、拉致される心配はなかったと言った。「兄と一緒に来た母は、笑みを浮かべていたが、統一教会を辞めなければ実家には連れて行けないし、今後は会うのはよそうと言葉を残して行きました」

洋子氏はもう一度勇気を出して、母と兄を説得しようとしたけれども、まったく聞く耳を持ってくれませんでした。このため、16年ぶりの空港での再会は2時間で終わった。

彼女は、毎年両親の誕生日の日には一人で空港に行き、両親の事を思い戻って来るという。「弁護士と家族達が偽の診断書をつくって精神病患者に仕立てたため、日本に行くにも銀行預金を下ろせないなど正常な生活すら大変です」

このような理由で日本に行けずに韓国で生活する日本人の女性は今まで明らかになっただけで4300人余りに上る。(注)

チョン・スンウク 専任記者

(注)4300人という数字は過去44年の間に拉致・監禁された被害者の総数である。被害者の約300名が現在韓国に住んでおり、そのうち多数の日本人女性は現在も家族の反対により里帰り出来ないと思われる。

  • 我らの不快な隣人

    ルポライター米本和広氏が、拉致監禁によって引き起こされたPTSD被害の実態をレポート。

    ►第6章 掲載
  • 人さらいからの脱出

    世にも恐ろしい「人さらい事件」に関わった弁護士、牧師、マスコミ人らの非道な実態を実名で白日のもとにさらす。

    ►書籍紹介
  • 日本収容所列島

    いまなお続く統一教会信者への拉致監禁。小冊子やパンフレット、HP等で告知してきた内容をまとめました。

    ►書籍紹介

URLから
http://kidnapping.jp/m/
QRコードから