統一教会の信者に対する、拉致監禁・強制改宗について、その根絶を求めます。冊子「拉致監禁」シリーズ2 - その時警察はどう動いたか。監禁を二度も黙認した警察 宮腰美千代 監禁103日目、隙を見て脱出
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冊子「拉致監禁」シリーズ 2 その時警察はどう動いたか

5 監禁を二度も黙認した警察

宮腰美千代

監禁103日目、隙を見て脱出

監禁102日目の夜遅く、父がお酒を飲んで帰って来ました。お酒の匂いとニンニクの匂いが狭い部屋に充満し、一晩中眠れませんでした。翌朝は日曜日で、私は早朝5時にお祈りをしようと換気扇を回しました。5時40分頃、母が「美千代が、かわいそうじゃないの」と父を叱って牛乳を買いに行きました。日曜日、母は自宅に帰って掃除をするようにしており、牛乳を買って帰って来たとき、またすぐ出かけるつもりだったのでしょう、内鍵だけを閉めて、いつも取り付けるチェーンははずしたまま冷蔵庫を開けたり閉めたりしてパタパタと動いていました。

私は、母がこのままトイレに入らないだろうかと思い、寝たふりをして見ていました。すると本当にトイレに入ったのです。「今しかない!」と思って父を見ると、父は寝ていました。私は急いで玄関に行き、内鍵を開けてそこから裸足のまま、後ろを振り向かず一目散に猛ダッシュで階段を駆け下りました。階段を降りるとき、ずっと部屋に居て歩いてなかったために足が萎えていることが分かりました。慌てて走ったため、右足をひねりましたが、その痛みをこらえながら道路に飛び出し50mぐらい走って、路地に隠れました。すると犬が吠え、住宅街に犬の鳴き声が響きわたりました。「これはまずい」と思って塀を乗り越え、あるマンション一階の廊下に出ました。私は片っ端から各部屋のチャイムを鳴らしたところ、真ん中の部屋から女性が出てきました。私が「すみません、電話を貸して下さい」と言うと、中から若い男の人が顔をのぞかせ「いいですよ」と言ってくれ、中に入りました。私が監禁されていたことを説明すると、「教会の人以外は絶対ドアを開けない」と言ってくださり、外から見えないようにカーテンも閉めてくれました。

その家の方は本当に良い人で、私に良くしてくださいました。見知らぬ人に優しくされ、それまでの苦しかった環境が嘘のように思えて、神様の愛を感じました。しばらくすると豊中教会の親交会の人が迎えに来て下さり、私はやっと自由になれました。


2 その時警察はどう動いたか
  1. まえがき
  2. 拉致監禁事件に終止符を打つため、両親・牧師を告訴 今利智也・理絵夫妻
  3. 三度の拉致体験 監禁行為に荷担した警察官 小林宗一郎
  4. 人権を無視した拉致監禁 許せない 静岡在住 M・S
  5. 監禁を二度も黙認した警察 宮腰美千代
  6. 桧田仁議員「警察は見て見ぬふり」
    田中警察庁長官「親族間でも厳正に対処」
    平成12年4月20日 衆院決算行政監視委員会での質疑応答要旨
  • 我らの不快な隣人

    ルポライター米本和広氏が、拉致監禁によって引き起こされたPTSD被害の実態をレポート。

    ►第6章 掲載
  • 人さらいからの脱出

    世にも恐ろしい「人さらい事件」に関わった弁護士、牧師、マスコミ人らの非道な実態を実名で白日のもとにさらす。

    ►書籍紹介
  • 日本収容所列島

    いまなお続く統一教会信者への拉致監禁。小冊子やパンフレット、HP等で告知してきた内容をまとめました。

    ►書籍紹介

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http://kidnapping.jp/m/
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