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世界学生新聞 号外 1993.5.15

マスコミよ、いつから神になったのか

ジャーナリスト・坂上史朗

奇妙な山崎さん脱出劇

「メディア仕立ての奇妙な会見」(毎日)、「文春セットTBSで会見」(読売)、「文春.巧みなメディァ戦略」(産経)。 山崎さんの脱会記者会見を報じた各紙の見出しである。
奇妙な会見だった。これらの新聞の扱い方がそれを物語っている。
昨年、山崎浩子さんが合同結婚式参加を表明して以来、ワイドショーは毎日のように統一教会がらみの報道を繰り返してきた。中には取材の行き過ぎを指摘する声も多かった。今回も、殺到する取材人にもみくちゃにされた桜田淳子さんが大けがをするというトラブルがあった。有名人のプライバシーや、統一教会合同結婚式という未知なるものは好奇心を煽り、テレビの格好のネタになる。次第に取材はエスカレートし、越えてはいけない一線を踏み越えることになる。

文春とTBS改宗に参加

山崎さんが消えた当初、テレビでは、反統一教会ジャーナリストなどは、統一教会が主張するら致監禁説を打ち消すのに躍起になっていた。
そのうち山崎さんから二枚の手紙と写真が送られてくる。この頃から反統一教会ジャーナリスド有田芳生氏、週刊文春、TBSなどの改宗関与がはっきりしてくる。
その頃有田氏が「山崎さんはもう脱会を決意しているのです」などと、妙に自信たっぷりに話していたわけも、山崎さんの脱会会見ですべて明らかになる。有田氏は、はじめからすべてを知っていたのだ。

文春はついに一線を越えた

週刊文春と山崎さんの親族どの関係は、花田・同誌編集長が「合同結婚式をスクープして以来、本人と家族をフォローし続け、信頼関係が生じていた」(読売新閑四月二十一日夕刊)と語っているように、かなり前からあったようだ。
山崎さんの改宗についても、週刊文春の方力ら親族に働きかけた可能性が高いと言われている。実は、ほかのマスコミが、東さんの親に同様の働きかけをしたという証拠がある。某週刊誌の編集者が東さんの親に送った「脱会させる気があるなら金面的に協力する」という旨の手紙があるのだ。
週刊文春の成功に旨味を知って、二匹目のドジョウを狙ったものと考えることは容易だ。
また、飯干晃一氏の著書からも、文春の編集者が、やけに改宗に積極的であることが読み取れる。
飯干氏は、娘の景子さんの改宗説得のために、文春の編集者と反統一教会ジャーナリスト・有田芳生氏の協力を受けている。著書には「取材班は私にお土産をどっさりと持ってきた。統一教会発行の書籍、内部資料、それとともに批判の書籍と資料だった」(『われら父親は闘う』P110)と書かれている。
飯星景子さんの改宗に成功した後、次のターゲットとして狙われたのは、親族が強く統一教会に反対している山崎さんだったのだ。

商品として利用される

今回の山崎さんの聞題は週刊文春が掲載するたびにワイドショーが後追いした。そして、極めつけは、同誌の発売日に合わせてセッティングされ、TBSとの間で取り仕切られた記者会見だった。
山崎さんの脱会手記の載った週刊文春が売上げを見込んで大幅に増刷され、記者会見ではTBSの映像が他局に流れた。すべては週刊文春、TBSの思惑通りになった。
思えば、山崎さんは、合同結婚式参加を表明してから(あるいはそれ以前から)いつもマスコミの好奇の目にさらされてきた。一人の女性のある宗教への入信というプライバシーの問題が、スキャンダルとして取り上けられ商品化した。いつのまにか「統一教会の広告塔」というレッテルを貼られ、"統一教会=社会悪"とするマスコミの総攻撃にさらされたつ彼ちは、信仰という本来、誰にも干渉されないはずの領域を土足で踏み荒らし、最後には彼女の信念をむりやりはぎ取り、己れの『正義』を押しつけてしまつたのだ。
マスコミよ、あなたたちはいつから神となったのだと言いたい。
以前、「(統」教会の)最後の一人になったとしてもこの道を行く」と語っていた山崎さんにとって、その信仰を失うことは、魂を失うに匹敵するほど、大きなことだったはずだ。そんな一人の人聞の魂すら、商品化され一消費され、葬り去られていく。それが当たり前のように何気なく見過ろされていくとするなら、そんな日本の未来に希望はない。

マスコミは人権を守れ

今回の山崎さんの件で、メディアは、信教の自由の侵害という犯罪行為に直接手を染めるという罪を犯してしまった。幸いにも大新聞や、良識ある識者が、週刊文春、TBSのやりかたに異議を唱えたことは救いだった。私は聞題の解決にはマスコミの自浄作用が必要だと考える。良識あるマスコミは、今回の間題が、統一教会の善し悪しや、好き嫌いの問題ではなく、基本的人権の侵害という行為を容認するかどうかという問題なのだということをはっきりさせた上で(そうしないと統一教会=社会悪という論理のすり替えにあう)正論をはいて欲しいと思う。これまで人権を守るために闘ってきたという自負があるとすればである。

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