拉致監禁事件の根絶を政府に求む! 全国 拉致 監禁・強制改宗被害者の会

よくあるご質問

Q&A

棄教目的で親族が行っている拉致監禁事件を、今なお取り締まろうとしない日本は、「信教の自由」の確立されていない国家であると言えますが、欧米諸国において、「信教の自由」が確立していった歴史的背景について教えてください。

「信教の自由」が人類史上、初めて成文化されたのが1791年11月3日、アメリカで制定された「憲法修正第一条」でした。この憲法修正第一条は、信教の自由を語るうえで絶対に欠かせないものです。

「憲法修正第一条」は、国家と教会の分離を規定しており、それを簡潔に言えば、少数派の権利を守るために、

とするものです。

この「憲法修正第一条」が制定されるようになった背景には、思想・言論・結社などの自由をめぐって、カトリック教会、イギリス国教会、プロテスタント教会が互いに排斥、弾圧し合い、場合によっては、親族間で信仰問題をめぐって争い合うという悲劇が起こったからでした。そのような歴史的過ちを、二度と繰り返してはならないという深い反省から来ているのです。

例えば、ピューリタン(清教徒)が胎動し始めた16〜17世紀のイギリスでは、「首長令」を出したヘンリー8世以降、王位継承権争いに信仰問題がかかわり、王室内で王族らを中心に、カトリックか、プロテスタントか、あるいは中道(国教会)か、をめぐって各陣営が火花を散らす争いをしました。特にメアリ一世(1553〜58在位)の治下で起こった、プロテスタント指導者らに対する「スミスフィールドの虐殺」は、凄惨な事件でした。

また、ヨーロッパ大陸に目を向けると、ドイツでは、カトリックとプロテスタントによる「三十年戦争」で多数の国民が犠牲となり、人口は約1600万から600万人にまで減少しました(ウォーカー著『キリスト教史?宗教改革』202ページ)。フランスでは、ユグノー(カルヴァン主義者)を弾圧する「ユグノー戦争」で国土は荒廃、特に1572年8月の「聖バルトロマイ祭日の虐殺」では、約1万人が虐殺されたと言われます。

正統異端論争に伴った宗教弾圧によって、行き場を失った人々は、信教の自由を求め、スイスやオランダ、イギリスなどに亡命したのです。しかし、その地も、彼らにとって安住の地ではありませんでした。やがて、それらの人々の中から新大陸アメリカへ移住し始めるグループが現れるのです。

その代表者がメイフラワー号のピルグリムファーザーズたちです。それ以外にも、続々とヨーロッパ各地から、信教の自由を求めてアメリカに渡った集団がありました。彼らは多種多様で、カトリックから弾圧されたプロテスタント以外に、逆にプロテスタントから弾圧されたカトリック教徒も含まれ、さらにはメソジスト派、バプテスト派、クェーカー派、メノー派、そしてユダヤ教徒など、さまざまな宗派の人が移住し、アメリカは宗教のるつぼと化していきました。

ところが、信教の自由を求めてアメリカに移住した彼らであったにもかわらず、そのアメリカの地で、またもや悲しむべき事件が起こりました。それが17世紀の「セイラムの魔女狩り」です。最も激しかった1692年、わずか3か月間で20名の人間と2匹の犬が、魔女として処刑されたのです(曽根暁彦著『アメリカ教会史』69ページ)。

真の愛によってお互いが信頼し尊重し合えれば良いのですが、教理面だけを先立たせてしまえば、やがて醜い宗教間の争いとなって、異端審問、魔女狩りとなってしまうのです。それゆえ、たとえ親族間であったとしても、思想、信教の違いによって争い合うことがないよう、少数派の権利を守るために定められたのが「憲法修正第一条」であったというわけです。

イエスが、「今から後は、一家の内で5人が相分かれて、3人はふたりに、ふたりは3人に対立し、また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」(ルカによる福音書12章52〜53節)と語られているように、キリスト教信仰においては、その可否をめぐって親族間でさえも争いや対立が起こり得るものです。

私たちは、過去の歴史を学んで、同じような悲劇が二度と繰り返されることがないように、たとえ親族間であっても、棄教目的で拉致監禁するのは許されざる行為である点を明確にし、善処すべきであると言えます。

4000件を超える被害者がいるにもかかわらず、いまだに見て見ぬふりをする日本国家は、国際社会のリーダー国の一員としての資質を、大きな疑念をもって見られていくに違いありません。

一覧へ戻る

メニュー
HOME
ニュース
情報を確かめてみる
アクションを起こす
当会について
リンク
Q&A
お問い合わせ

TOPへ
Copyright (C) 2010 全国 拉致 監禁・強制改宗被害者の会 All Rights Reserved.