拉致監禁事件の根絶を政府に求む! 全国 拉致 監禁・強制改宗被害者の会

 

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世界から指弾−日本の人権(14) 反響呼ぶ韓国SBSの特集番組


韓国のテレビ局SBSのドキュメンタリー番組「ニュース追跡ー『統一教会拉致監禁事件ーきよみ13年ぶりの帰郷』」の1場面(日本語字幕はその後、日本で付けられたもの)


 「私はおばあさんとおじいさんの孫 金スンジンといいます。お母さんからお2人に対する話をたくさん聞きましたが、会ったことがないのでいつも気になっています。お母さんは、おじいさんとおばあさんの家に行きたいけれど、行くことができないと言いながらときどき涙を流します。…僕は会いたいです。一度もお会いしたことはありませんが、愛しています。韓国から、スンジンより」。


 こんな手紙を携え母と息子娘の2人が、韓国から日本の祖父母の元にやってくる。昨年10月6日に韓国3大テレビ局の一つSBSが、ドキュメンタリー番組「ニュース追跡」で放映した『統一教会拉致監禁事件−きよみ13年ぶりの帰郷』だ。

 手紙を書いたのは、小学校5年のスンジン君。母親は「キヨミさん」。統一教会の信者だったキヨミさんは15年前に、韓国で結婚式を挙げたが、実家に戻ったときに家族や親族らに70日間にわたり拉致監禁され、強制的に改宗を迫られた。

 「家に行きたい気持ちはあっても、もしかしたら、また監禁されそうで……」。

 その思いが常にあった。ようやく13年目の里帰りだった。その間、撮影のカメラが回り続ける。居間に立つキヨミさん親子。初めて孫に会うきよみさんの父親に、かすかに笑みがこぼれる。

 SBSの記者が父親に「改宗作業を助けた牧師に謝礼を渡しましたか」と、ずばり問う。父親は「ずいぶんかかりましたよ、お金のことは言いたくありません」と口をつぐんだ。「10万、20万円ですか」とたたみかけると、「いやいやもっと、もっと」と、そんな金額ではお話にならないという表情をした。キヨミさんは「多額なお金を請求され、これは商売だと思います」と、涙ながらに訴える。

 番組は強制改宗の手口が似ていることから、組織的介入があると推測。集めた情報を元にプロテスタント牧師の教会を数カ所回るが、取材を拒否される。

 そんな中で、インタビューに応じた清水与志雄牧師は「家族の要請で行うのであって強制ではない」と答え、「家族自身が私から受けたアドバイスを咀嚼し勉強して力を付けていく。そういう方法です」と説明。代価を得たことは否認したが「教会への献金は自由であり、交通費や宿泊費程度は実費でもらう」とも答えた。

 番組は、強制改宗・拉致監禁の被害者の幾つかのケースを挙げ、キャスターは「調査の結果、拉致監禁は事実として存在することがわかりました」と番組を結んだのである。

 SBS「ニュース追跡」は深夜11〜12時までの枠で放映され通常6〜7%の視聴率だが、この時は11・7%という倍近い視聴率を記録した。その後も、番組サイトへの書き込みは増えて膨大な量となり、韓国社会に大きな反響を呼んだ。

 韓国の多くの人々が、日本には拉致監禁という問題があり、あろうことか牧師が関わっていると認識しているのである。

(「宗教の自由」取材班)


過去の記事は世界日報社ホームページでも閲覧できます。
http://www.worldtimes.co.jp/special2/ratikankin/main.html


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