統一教会の信者に対する、拉致監禁・強制改宗について、その根絶を求めます。冊子「拉致監禁」シリーズ3 - 反対派の悪辣な手口。反対派の手口(統一教会信者の親に対する働きかけ)
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冊子「拉致監禁」シリーズ 3 反対派の悪辣な手口

2 反対派の手口

2.統一教会信者の親に対する働きかけ

(1)相談に来た統一教会信者の親に対する指導

統一教会信者の親が、高澤牧師に相談しに来た場合、どのような指導を行うのかについて、高澤牧師は次のように証言しています。

まず、統一教会が「社会悪」であることを話し、信者が「マインドコントロール」されていることを、親との間で確認し合っていくといいます【注10】。その際、統一教会問題は「家庭問題」「親子問題」という側面が強いため、子供が統一教会に通うようになった心理状況を把握してもらうための「ガイダンス」や「教育」を心掛けているといいます【注11】。そして、親に対し、信者を一定の場所に拘束しなければ脱会させる方法はないと話すのです【注12】。

もし我が子が通っている教会が「社会悪」であり、その教会によって「マインドコントロール」されているとするなら、我が子を心配しない親はいないでしょう。しかも、その問題が子供の問題ではなく、「家庭問題」「親子問題」だと牧師から言われれば、親としては責任を感じざるを得なくなります。まさに、子を思う親心を巧みに操って、子を拉致監禁させるよう親をそそのかしているのです。

さらに高澤牧師は、改宗説得が失敗する原因の一つとして、監禁中に信者の親が信者を解放するケースを挙げています。その親が、親子の情愛から、我が子を解放してしまうのは、高澤牧師の「オリエンテーションの責任」であると証言しています【注13】。そして、「オリエンテーションの責任」とは、統一教会の怖さを信者の親に十分教えることであると答えているのです【注14】。すなわち、親に統一教会の怖さを十分に知ってもらい、子が改宗するまで絶対解放しないよう、親を教育しなければならないという意味なのです。このような教育によって「脱会するまで解放してはいけない」とあえて言わなくても、親の方がそういう判断力を持つようになると語っています【注15】。

高澤牧師は、親に対する「教育」過程で、信者を拉致監禁するようそそのかすため、「子供は命がけで信仰しているのだから、救出するために親も命がけで」取り組まなければならないと指導します【注16】。その結果、信者の親は仕事を辞め【注17】、同居している老人を老人ホームに入れてまで【注18】、子の拉致監禁を実行するようになります。

高澤牧師のこのような働き掛けによって、信者の親がいかに異常な心理状態に陥ってしまうかは、高澤牧師の証言によって明らかになっています。原告の母親が、子である信者をマンションに監禁した後、もし娘が再度逃げるのであれば「犯罪者」を野放しにすることになるので、娘を殺し自分も死のうと思い、いつも包丁をさらしに巻いて話し合いに臨んだと証言しているのです【注19】。

この親は、子を「犯罪者だ」と思い込んでいます。この「犯罪者」という判断がどこから来たのかが問題なのですが、高澤牧師は、統一教会を「キリスト教に名を借りた悪辣非道な犯罪集団以外の何ものでもない」【注20】「あれだけの悪辣な犯罪集団を、信仰という表現で片づけられるかどうか」【注21】と表現しています。

この「犯罪集団」という発言に対し、反対尋問で統一教会側弁護士から「具体的に有罪となった刑事事件を何か知っているのか」と質問されると、的を射ない返答をした挙げ句、「そのへんのところは私も専門家ではないのでよく分からないんですが」と答え、「物理的な世界ではなく心の世界で罪を犯していることが大きい」と述べています【注22】。その返答に対し、「そのようなことで犯罪集団と言うのは牧師として言い過ぎではないか」と問われると、「決して言い過ぎだとは思っていない」と開き直っているのです【注23】。このように、高澤牧師の「犯罪集団」発言は、客観的な事実に基づくものではなく、統一教会に対する敵対感情の表明に他なりません。こうした高澤牧師の敵対感情に基づく「教育」を受けた統一教会信者の親が、統一教会を「犯罪集団」と思い込んでしまうことは十分に考えられます。

(2)順番待ち

統一教会信者の親が、その子に対し、高澤牧師の改宗活動を受けさせるには順番待ちをしなければなりません。現在(平成8年時点)何件の順番待ちがあるかについて、高澤牧師は証言を拒否しましたが【注24】、順番待ちの父兄が常に多数いることを認めています【注25】。

順番待ちの父兄を教育する場として、礼拝後の集会があります。集会には、子の脱会に成功した父兄が集まり、順番待ちの父兄と話し合います【注26】。この集会には高澤牧師が出席することもあります【注27】。

順番待ちの父兄に対し、拉致監禁の順番を誰が決めるかについて、尾島淳義(西日本福音ルーテル教会の青谷教会信者で高澤牧師の協力者)や「いろんな家族の方々」と相談し、個々の状況によって決めると証言しています【注28】。「いろんな家族の方々」というのが、順番待ちの家族だけでなく、すでに信者の脱会に成功した家族を含むのかどうかは、この証言だけでは明らかではありません。しかし、脱会に成功した父兄による、順番待ちの父兄に対する教育システムが存在していることから、こうした父兄がかかわっていることも十分考えられます。

順番を決める場合、考慮される「個々の状況」について、合同結婚式に参加する直前という理由は優先状況として考慮されず、むしろ合同結婚式を受けた信者が入籍をし、家庭を出発しようとしている場合が優先されるといいます。それは、家庭を持てば「洗脳されたまま」子を産むことになることなど、状況を総合的に判断した結果であるといいます【注29】。さらに、親の方から合同結婚式に参加する前に改宗して欲しいと訴えてきても、その親の願いを鵜呑みにして早めに行動することはしないと証言しています【注30】。結局、信者に対する拉致監禁をいつ開始するかは、親よりも高澤牧師が決定権を持っていることが分かります。

結婚式を挙げた者同士が、入籍して家庭をもち、子を出産するのは、その夫婦の自由であるはずです。ところが高澤牧師は、こうした人間としての当然の権利を妨げようとし、信者は「洗脳されている」と決めつけ、夫婦の一方を拉致監禁して夫婦関係を引き裂くのですから、これほど残虐無道な行為はありません。

順番待ちの期間は、人によって差があると答えていますが【注31】、何年間も通っている親であっても、本人との接触が持てないため拉致監禁を開始できない場合もあると述べていることから【注32】、順番待ちには数年を要することもあるようです。


■引用調書の出典について

高澤牧師の調書の引用に際して、冒頭に記されているA~Dのアルファベットは、以下の尋問調書を指します。

A 平成八年一月二十三日付の第一回尋問調書
B 平成八年三月二十六日付の第二回尋問調書
C 平成八年五月二十一日付の第三回尋問調書
D 平成八年七月九日付の第四回尋問調書

なお、第一回、第二回尋問は主尋問であり、第三回、第四回尋問は反対尋問です。

  • 【注10】B-49頁7行~51頁8行
  • 【注11】A-59頁6行~60頁8行
  • 【注12】D-28頁12行、29頁、30頁13行
  • 【注13】A-19頁13行~20頁5行、C-31頁2~3行
  • 【注14】C-28頁10行~30頁3行
  • 【注15】C-31頁3~7行
  • 【注16】C-69頁5~7行
  • 【注17】C-69頁8~11行
  • 【注18】C-72頁2~8行
  • 【注19】D-23頁12行~24頁13行
  • 【注20】A-68頁1~4行
  • 【注21】C-36頁2行
  • 【注22】C-36頁5行~37頁7行
  • 【注23】C-37頁8行~10行
  • 【注24】C-63頁7行~13行
  • 【注25】C-65頁10~11行
  • 【注26】C-65頁12行~66頁4行
  • 【注27】C-65頁12行~66頁6行
  • 【注28】C-64頁1~5行
  • 【注29】C-66頁7~13行
  • 【注30】C-67頁1~7行
  • 【注31】C-65頁8~9行
  • 【注32】C-67頁13行~68頁3行

3 反対派の悪辣な手口
  1. まえがき
  2. 反対派の手口
  3. 手口を裏付ける田口民也氏の著書
    『統一協会 救出とリハビリテーション』より
  4. 反対派の情報に翻弄された両親
    -統一教会の真実を知り、親娘が和解-
  • 我らの不快な隣人

    ルポライター米本和広氏が、拉致監禁によって引き起こされたPTSD被害の実態をレポート。

    ►第6章 掲載
  • 人さらいからの脱出

    世にも恐ろしい「人さらい事件」に関わった弁護士、牧師、マスコミ人らの非道な実態を実名で白日のもとにさらす。

    ►書籍紹介
  • 日本収容所列島

    いまなお続く統一教会信者への拉致監禁。小冊子やパンフレット、HP等で告知してきた内容をまとめました。

    ►書籍紹介

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