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衝撃の事態 日本のキリスト教団体の統一教会弾圧

拉致後12年5ヵ月監禁 「改宗強要受けた」

2010.3.22 15:43
日曜ソウル報道
キム・スジョン記者

日本国内での宗教弾圧が深刻だ。特に、統一教会に対する反感は露骨である。70年代から一部のキリスト教会の牧師と弁護士達が、統一教会信者を拉致及び監禁して数年間の改宗を強要している。監禁された教会員達は、毎日暴力や牧師らの改宗の教育を受けるなど、苦痛な時を過ごす。最近、後藤徹氏が日本国内の統一教会への弾圧を暴露した。後藤氏はキリスト教団体により拉致され、12年5ヵ月間、監禁及び改宗を要求された。拉致当時、健康であった後藤氏は、現在180センチの身長に40キロにも満たない骨だけの状態だ。体には、残忍な暴行事件を物語るように、傷が残っている。現在、キリスト教の団体に拉致された人員は4300余名と推定されている。彼らは監禁され、改宗要求と共に、暴行の後遺症に悩んでいる。これに伴い、現在日本国内の統一教会の弾圧は社会的問題に広がっている。日本国内の宗教弾圧に関して調べてみる。

2010年3月23日、日本大使館前で宗教弾圧の終息を求める集会が開かれた。現在、日本に住む統一教会員の4300名余りが、一部の極右キリスト教団体により拉致、監禁、暴行被害に苦しめられている。このような状況でも、日本政府が彼らキリスト教団体の蛮行に対して無関心を一貫している事に対して抗議する集会である。

▼写真説明:12年5ヵ月間の監禁された後藤徹氏の脱出当時の姿

この日の集会には、韓国に帰化した日本人女性50余名が参加した。彼女らは韓国人の男性と結婚して韓国で生活をしている。しかし、日本で活動する一部のキリスト教団体らによる拉致監禁などの恐怖のため、日本の実家に帰省もできずにいる。彼女ら女性達は、日本政府が進んで事件を解決する事を要望し、嘆願書を提出した。

統一教会は、1955年に海外宣教を開始した。当時、文鮮明総裁は日本での宣教のために宣教師を派遣した。当時は国交がなく、日本のビザをもらうことが不可能であった。日本に派遣されたチェ・ボンチュン氏は、不法入国で2回にわたって追放され、3回目に逮捕された時に劇的な脱出を行い、日本の地に定着した。そのような、劇的な日本での宣教活動が根を下ろしたのだ。70年代に入り、日本の極右キリスト教団体らにより統一教会への弾圧が始まった。信教の自由が憲法で保障された日本ではあるが、他国の宗教が日本に根を下ろすことに反感が大きく、一部のキリスト教徒達が中心となり、統一教会を異端として追い払うように弾圧を開始した。

極右キリスト教団体らの統一教会への弾圧は組織的なものだった。全国にある統一教会のリストを作成した後、両親と家族らに会い、改宗を説得する方法を使った。

牧師は「統一教会は異端です。子供をキリスト教に改宗させなければ、堕落するでしょう」と言い、両親や家族らを説得した。彼らの粘り強い説得に、両親らは洗脳される。このように、両親らを説得した牧師達により、統一教会信者は拉致され監禁部屋などに監禁される。監禁された統一教会信者達は牧師らによって、改宗要求と共に無差別に殴打と暴行を受ける。さらには、獣のようにレイプされた事例もあったことが分かり、衝撃を与えている。

2008年、一人の男が監禁場所を脱出して来た。彼は映画の主人公のようだ。ある映画で主人公であるオ・デス(チェ・ミンシク)はある日、酒に酔い家に帰る途中に何者かに拉致された。監禁部屋に閉じ込められた彼は、15年間、餃子だけを食べて生き残る。15 年ぶりに、世に出てきた彼は、自分を閉じ込めた者に対し復習するというのがこの映画のストーリーだ。映画のように、後藤徹氏は1996年、キリスト教団体により拉致された。そして、12年5ヵ月の間、監禁部屋に閉じ込められていた。

脱出直後の彼のみすぼらしい姿は、映画のチェ・ミンシクよりも、はるかに悲惨であった。182センチのスラリとした身長の男性であった彼は40キロにも満たなかった。まともに立っている事もできず、車椅子に乗って生活した。これは、悲惨であった監禁生活を物語っている。彼は毎日、改宗強要と共に暴行と殴打に苦しめられた。彼は、残忍な暴行と暴力を立ち向かい、自身の信念を曲げず、信仰を守ったことで知られている。

結局、後藤徹氏を改宗することはできないと判断した牧師らは2008年、彼を外に放り出した。彼は、自身の12年5ヵ月間の監禁生活を暴露した。これを契機に、日本の統一教会員達への弾圧の実態が全世界に知られはじめた。

12年5ヵ月間の監禁「それは地獄だった」

日本国内の統一教会員への弾圧が社会問題になっている。

現在、韓国で生活をしている原さゆり氏も後藤徹氏のように、キリスト教団体の徹底した弾圧のため、監禁部屋に閉じ込められ、人権を蹂躙された事で知られる。

彼女は、A牧師に説得された夫と実の両親によって、ホテルに監禁された。ホテルの部屋といっても、窓は一つしかなく監獄と同様であった。両親や親族など、10余名が彼女を監視して改宗を迫った。

彼女は、両親が眠っている間に脱出に成功した。しかし、知らない人に突然拉致され、数ヵ月間、私設の監獄に監禁された。

さゆり氏は「私のために、家族全員が苦痛に陥った」として「父は統一教会員である私のために、職場から退職を余儀なくされた。母は、私を心配するあまり、極端な方法で改宗を迫った。ついには、家族らは、私を叩いたりもした」と述べた。

彼女は、改宗を求める家族らの暴力により鼓膜を破ってしまった。体は、ぼろぼろになった。結局、彼女は統一教会を脱会した。そして、家族らの監視が緩くなった時に韓国に渡ってきた。彼女は「自分を苦しめた牧師や一部のキリスト教関係者を許せません」と述べ、「信教の自由を抑圧し弾圧する事は反人権行為だ。日本政府は宗教を弾圧する一部のキリスト教団体らの行動に対して積極的な対応をして、再発防止を約束しなければならない」と言った。

日本政府は統一教会への宗教弾圧の指摘に対して、曖昧な対応をしてきた。特に、「家族間の問題」で片付けて、根本的な解決策を準備しなかった。

アン・ホヨル統一教会対外協力室長は「日本を相手に、物質的な保証を求めるのではない」として、「宗教を超えて、最も大切な人権が無視された現実を正すことが目的である。これ以上、日本国内の残忍な宗教弾圧を黙認することはできない」と述べた。

統一教会は、23日の集会で日本政府が嘆願書を受け取らなければ、毎週、全世界120ヶ国で、日本の人権と宗教弾圧を抗議する集会を開く計画であると明かした。これと関連して、この間、宗教弾圧問題に対して黙って傍観していた日本政府がどのような対策を講じるかが注目される。

キム・スジョン記者

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