信者が拉致・監禁され、ディプログラマーから暴力的な強制棄教を迫られる胸痛む人権侵害

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🗞️彼らは本当に聖職者なのでしょうか?牧師らに拉致監禁された心に刻まれた深い傷

以下の内容は当時新聞に掲載された「犯された信教の自由 ■ら致・監禁を強行する牧師・神父たち ①」をテキスト化したものです。
※日付に関するものは新聞に掲載された当時のものです。

▲画像をクリックすると拡大します(1986年 中和新聞記事の切り抜き)

 

牧師らによる拉致監禁・強制改宗を迫られた記録

 

今年3月下旬、本紙に1通の手記が送られてきた。「信教の自由を守る会」(片岡富子代表)からである。手記の中にはある牧師が「ら致」「40日間におよぶ監禁」「集団での改宗強要」などを通じて1人の女性に改宗を迫った記録が克明に描かれていた。信教の自由が憲法で保障されているこの日本で、このようなことが本当に行われているのか?しかも、聖職者である牧師によって。本紙は早々に取材班を結成し宗教迫害の実態をさぐった。(宗教問題取材班)

 

森山諭牧師が関与した40日間もの監禁

 

「信教の自由が脅かされている」そう警鐘を鳴らす手記が送られてきたのは、今年3月26日のことだ。手記は宗教法人・世界基督教統一神霊協会(以下統一教会)の信仰を持つ渡辺 文子さん(仮名、21歳)のもので、A4判の用紙3枚にワープロで書かれていた。

手記によると、文子さんは昨年10月26日、両親、兄などにより無理やり、東京・杉並区荻窪のマンションの一室に閉じ込められ、以後3週間にわたって監禁生活を強いられた、というもの。その間、荻窪栄光教会牧師、森山諭氏によって強制的に統一教会の批判を聞かされ、改宗を迫られた。また脱会宣言をするよう強制されたこともあったという。監視生活は合計40日間にも及んだ。40日目に監視の隙を見て無事脱出に成功した。

手記の最後に文子さんは
「牧師といわれる人たちによって、今回のようなことが起こるとは、本当に私にとってショッキングなことでした。このような時にも、今なお、全国で多くの青年たちが私のように苦悩と不安の中に置かれていることを思うと心が痛みます」
と、したためている。

かつては暴力改宗グループによる精神病院などへの強制入院や、ら致、監禁事件があり、裁判問題にもなったことがある。しかし、今回は聖職者である牧師・神父らによって強制改宗が行われているのだ。取材班はさっそく、その手記の事実を確かめるため、東京・八王子市にある「信教の自由を守る会」の事務所を訪れた。

応対に出た同会事務局長の高橋俊太郎氏は開口一番、「こんなのはごく一部ですよ。ら致にロープやガムテープ、さらにクサリや手錠を使ったり、6年以上精神病院に入れた例もあります」と憤りを抑えながら語った。何人かの具体的例を説明してくれた。被害に遭っているのはほとんどが統一教会員。

 

浮かび上がる森山諭牧師、榎本栄次牧師、川崎経子牧師、平岡正幸牧師、斎藤幸二牧師、小林健志牧師、間野秀昭神父、憂慮する会の名前

 

また、その強制改宗にたずさわる牧師は、文子さんの手記にある森山諭牧師をはじめ札幌の榎本栄次牧師(日本基督教団札幌北部教会)、山梨県の川崎経子牧師(同教団谷村教会)、長野市の平岡正幸牧師(日本福音ルーテル教会長野ルーテル教会)、静岡県の斎藤幸二牧師(同教会焼津ルーテル教会)、佐賀県の小林健志牧師(日本基督教団武雄教会)、長崎市の間野秀昭神父(日本カトリック教会本原教会)など、特定の牧師・神父の名前が浮かび上がってきた。

また、北海道は牧師と結託し、強制改宗を専門的に行う”改宗屋”の存在もあった。

 

肉親に対する不信と牧師・神父に対する疑惑

 

本紙取材班は4月上旬、まず被害者から直接、話を聞くため全国に取材に散った。4月中旬までに直接のインタビューに成功した人や電話によるインタビューに応じた人を合わせると37人にも及んだ。被害者の中には、いまだにら致を恐れ外出ができないでいる者、肉親に対 する不信を募らす者など、心に深く刻まれた傷跡は深刻なものであった。

また、「今まで抱いていた牧師というイメージが粉々に打ち砕かれました。『汝の隣人を愛せ』と聖書で教えられているにもかかわらず、監禁された上、統一教会を憎めと言わんばかりの話をくり返す。あの人たちは本当に聖職者でしょうか」と、牧師や神父に対する疑惑の念強めている学生もいた。

一部の牧師の行き過ぎた行為がキリスト教全体の不信に及んでいるのである。もちろん、取材班は事実を確認するため当事者である牧師にもインタビューを求めた。しかし、「個人の秘密にかかわることで話はできない」(平岡牧師)「親から頼まれてやっているだけだ」(斎藤牧師)という開き直った返事があっただけで、2、3人の牧師以外はとんど取材を拒否された。

取材による拉致監禁・強制棄教の共通点

 

4月下旬、取材班は全国から集めた証言や資料の分析を行った結果、どの証言からも牧師・神父らが深く関与した「ら致」「監禁」「強制改宗」という事実がはっきりと浮かび上がってきた。しかも、どのケースにも共通している事実があった。

それは
①家族や統一教会反対グループが直接ら致を行い、牧師は直接手を出さない
②監禁中は必ず両親や反対グループと起居を共にする
③牧師は両親に依頼されたという形をとりながら、指示を行う
④完全に脱会するまで自由が与えられない
などである。

このような改宗活動に走り回る牧師・神父たちについて、高千穂商科大学名誉教授でクリスチャンでもある関根文之助氏は「事実であるとすれば、これは人間の基本的人権を犯す行為だ。各宗教団体はそれぞれ伝道すればいいのであって他の宗教を非難すべきでない。そうして傷つけられた若者たちの心を考えれば許されないことだ」と、強い警告をしている。

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