家族崩壊を招くディプログラムの悲劇
スズコ・ヒルシュマンさん(姉が拉致監禁され、両親と家族が後悔)
CESNER国際会議での報告
お姉ちゃんが誘拐された!
私は日本で生まれ育ち、オーストリアに住んで40年になります。本日は、 私の姉が日本で拉致監禁、強制改宗の被害に遭った事件について、お話ししたいと思います。
私の家庭は仏教を信じていましたが、2番目の姉は統一教会に出会って 人生の疑問が解けたため、私たち家族に統一教会を紹介しました。こうして、1番上の姉と弟も統一教会に行くようになり、最後は私も入信しまし た。父は、メディアの影響と、反統一教会団体との接触を通して、 反対するようになりました。
1976 年、衝撃的な事件が起きました。当時2人の姉は実家に戻っており、 毎日実家から職場に通っていました。 ある日、2番目の姉から電話があり、 「お姉ちゃんが誘拐されてどこかに監禁されてるようだ」と言いました。 後日、拉致された1番目の姉が、その日の出来事を話してくれました。 姉が寝ていると、 見知らぬ男4人が部屋に入ってきて手足をガムテープで 縛り、口を麻酔布でふさぎ、車に乗せ、 東京の監禁施設に拉致したという のです。
プロ脱会屋にレイプされた女性を目撃する
義兄(1番上の姉の夫) は、 父に頼まれて男達に同行したそうです。義 兄は彼らの暴力的なやり方に不信し、姉に対して、「信仰を失ったふりをして早くここを脱出するんだ」とこっそり助言したそうです。
姉は施設にいる間、別の統一教会信者女性が強制的脱会説得専門家の丸山 氏が住むアパートに連れて行かれるのを目撃しました。 この女性は丸山氏 から2ヵ月以上にわたって繰り返しレイプされていたそうです。 女性は脱 出後、刑事告訴しましたが、プライバシーが明るみになることを恐れて告 訴を取り下げました。 彼女の父親は、娘に起きた悲劇に対する苦悩から、 後に自殺しました。
姉は数日間しか監禁されませんでしたが、 何が起こるかわからない状況 で毎晩眠れず、祈ったそうです。 監禁施設には約20人の統一教会信者が 監禁されており、 毎日新たな信者が拉致されてきたそうです。
警察に助けを求めた!「すぐに出頭しなさい」
私は最寄りの警察署に行って事情を説明し、その住所と電話番号を伝えました。警察はすぐに丸山氏に電話し、「今すぐその女性を連れて警察署 に出頭しなさい。 応じなければこちらから出向く」と警告しました。 この結果、拉致されて4日後に姉は解放されました。
捜査の過程で、姉の拉致 を依頼したのが父であったことが分かると、警察は態度を一変し、姉と私 に「親の言うことを聞きなさい」と言いました。身の危険を感じた私たち はすぐに警察署を出ました。
10年後、父は暴力的な方法は親子の信頼関係を破壊することになると悟りました。 こうして遂に父は私たちの信仰を認め、賛同してくれるようになりました。
被害に遭った旧統一教会の信者の多くは、数か月から数年間監禁されま した。解放されるためには、命がけで脱出するか、無理にでも信仰を失っ て裁判で旧統一教会を糾弾するかの2つの選択肢しかありませんでした。 ご自分がその選択をする状況になったと想像してみてください。
ご清聴ありがとうございました。
特別レポート 2024 CESNUR 会議
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