「宮村峻氏はメディアに大きな影響力」有田芳生氏が発言(立民党ヒヤリング )
元信者のテレビ出演を手配拉致監禁被害者を使用する宮村峻氏
立憲民主党は2022年8月18日(安倍元総理銃撃事件直後)、プロ脱会屋 宮村峻(たかし)氏を講師として招き、「脱会支援者からヒアリング 党旧統一教会被害対策本部会合」を開催しました。
この会合に、宮村峻氏を仲介したのは、他でもない有田芳生氏(現・立憲民主党衆議院議員)です。
有田芳生氏は、宮村峻氏を「1985年、87年当時からこの問題に関わり、多くの信者の脱会に多大な力を尽くしてきた」と紹介。さらに、メディア等での元信者発言にも宮村峻氏の力が大きく働いていると紹介しています。(元記事:立憲民主党公式サイト)
実際に、TBS「報道特集」(同年8月27日付)には、元家庭連合の信者と称する5名を出演させましたが、そこには後藤徹氏の兄嫁が登場し、激しく教団批判をしていました。後藤徹氏が監禁被害にあったのも他でもない、宮村峻らの教唆を受けた兄夫婦らの働きによるものであり、東京高裁判決では、兄夫婦らに総額2200万円の損害賠償金の支払いを命じました。また、宮村峻氏には上記2200万円のうち1100万円について連帯して支払うよう命じています。
実は、この「兄夫婦」は双方とも宮村峻氏によって棄教に追い込まれた過去があります。他の4名も同様に意に反する隔離を手段とした脱会説得によって棄教した人物との疑義がもたれています。
(後藤徹代表 TBSに抗議、浜田聡議員が内閣に質問主意書を提出)
■ TBSからの回答
医師・小出さん証言「宮村氏が元信者のテレビ発言を指導」
小出浩久さんは医師で、瀕死の重篤患者も担当していましたが、突然、拉致監禁被害にあいます。その監禁現場に、宮村峻氏が来て脱会強要を行うのです。
小出さんは、病院とも誰とも一切遮断された環境だったため、患者の治療方針を録音したテープを病院に送りたいと申し出ましたが、宮村氏が反対したことで許されませんでした。小出さんは「人の命がどうなっても何とも思わない男なのか」と心底強い怒りと憤りを覚えたといいます。
小出さんは1年を超える監禁期間が過ぎ、解放されるため、やむなく偽装脱会します。この結果、監禁中ないしリハビリ中(軟禁期間)に以下の行為を強いられます。
小出浩久さんの陳述書要点より
○ 宮村氏の指導により有田芳生氏による取材に応じさせられた。監禁されていた部屋に有田氏と記者とが訪れ取材を行い、有田氏の記事は週刊誌に掲載されたが、拉致監禁の事実は一切報じられなかった。
○ 宮村氏の指導により反統一教会報道を行うTBSの報道番組のインタビューに応じさせられ、テレビカメラの前で意に反して統一教会批判を行わされた。宮村氏は元信者に対して統一教会に対する敵愾心、憎悪、怒りを持つよう厳しく指導していたが、撮影当日もその場を取り仕切っていたため、真意に反して統一教会に対する敵愾心、憎悪、怒りをあらわに表現させられた。
○ リハビリ期間中、監禁された信者に対する強制的脱会説得に加担させられた。また、信者を拉致監禁するため準備中の父兄に対する勉強会やセミナーに元信者として参加させられ講義など担当させられたが、セミナーでは拉致監禁の指導や模擬訓練までもが行われた。
○ 宮村氏から全国霊感商法被害対策弁護士連絡会(全国弁連)の山口広弁護士及び紀藤正樹弁護士を紹介され、統一教会に対し請求する理由などないことを認識しつつ意に反して両弁護士に委任させられた。この結果、両弁護士を通して統一教会等に対する金銭的請求等が行われた。
○ 元信者が統一教会に対して献金返還等の損害賠償を求める「青春を返せ訴訟」が全国で起こされていたが、新潟の「青春を返せ裁判」の打ち合わせに5~6回参加させられた。知る限りの原告は全て拉致監禁によって脱会させられた人達だった。会議では弁護士は熱心であったが、原告らは50名くらいのうち5名くらいしか参加しておらず、参加者も熱心ではなかった。これは,訴訟への参加が脱会の判断基準(踏み絵)としての機能を果たす中、元信者らは宮村氏や松永牧師から言われてやむなく訴訟に参加しているからではないかと感じた。
プロ脱会屋をあがめ連携する事は
“拉致監禁 犯罪行為の肯定” ではないか
これらの証言からも「メディア等での元信者発言にも宮村峻氏の力が大きく働いている」との有田芳生氏の発言は、事実といえましょう。
立憲民主党が、宮村峻氏という“プロ脱会屋”、拉致監禁による脱会強要の違法性が裁判で認定された人物を「脱会支援者」として招いてヒヤリングを行いました。“拉致監禁の仕掛け人”に政治的影響力を持たせるというのは、どのような心境なのでしょうか。
《まとめページに移動》「拉致監禁が組織的に強行された“証拠”の数々」