統一教会信者を精神病院に強制入院させる事件が多発
国際勝共連合と日本共産党
1960年代、日本が共産化され る危機が高まる中、1968年に統 一教会の友好団体「国際勝共連 合」が設立され、共産主義の間違いを訴える。
その成果が1978年に京都府知事選で実り、28年間続いた共産府政が終焉。
それに激怒した日本 共産党の宮本顕治委員長(当時)は、勝共連合・統一教会との戦いを「聖戦」と表現し、その壊滅を 指示した。
精神病院に強制入院
宮本発言の翌年、統一教会信者 を精神病院に強制入院させ、脱会 を迫る最初の事件が発生。
教会側は裁判所に人身保護請求を 申立て、信徒を救出した。
下の表は当時、監禁された信徒を救出するために人身保護請求が申立てられた事件のリストである (11件が精神病院関連)。
精神病院への強制入院が困難になると、監禁場所は自宅以外のマンション・アパートが主流に。
しかし“密室”であることから、さまざまな悲劇が起きるようになった。
監禁された信徒を救出するために人身保護請求が申立てられた事件のリスト
No. | 姓・名 | 性別 | 発生年 | 拘束日数 | 拘束場所 | 人身保護請求先 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | M.H. | 男 | 1979 | 87日 | 久留米ヶ丘病院(東京) | 東京高裁 | 釈放判決 |
2 | I.C. | 女 | 1980 | 56日 | 久留米ヶ丘病院(東京) | 東京高裁 | MH判決の結果を見て 病院側任意釈放 |
3 | N.H. | 女 | 1980 | 92日 | 三船病院(香川) | 高松高裁 | 裁判上和解 |
4 | H.H. | 男 | 1980 | 33日 | 若草病院(宮崎) | 福岡高裁宮崎支部 | 裁判上和解 |
5 | T.S. | 女 | 1980 | 200日 | 神経科犬山病院(岐阜) | 名古屋高裁 | 請求により 一時自宅へ移動後、脱出 |
6 | I. J. | 女 | 1981 | 63日 | 高松病院(青森) | 青森地裁 | 釈放判決(示談金300万円) |
7 | G.Y. | 女 | 1981 | 94日 | 両親宅(岐阜) | 岐阜地裁 | 任意釈放 |
8 | I.J. | 女 | 1981 | 67日 | 富士見台精神病院(栃木) | 宇都宮地裁足利支部 | 裁判上和解 (示談金300万円) |
9 | Y.M. | 女 | 1981 | 不明 | 両親宅(静岡) | 静岡地裁沼津支部 | 本人が取下 |
10 | A.M. | 女 | 1981 | 92日 | 緑ヶ丘病院(北海道) | 札幌高裁 | 任意釈放 |
11 | E.S. | 女 | 1982 | 24日 | 欣助会吉祥寺病院(東京) | 東京高裁 | 任意釈放 |
12 | S.R. | 女 | 1982 | 120日 | 両親宅(兵庫) | 神戸地裁 | 脱出、請求放棄 |
13 | S.I. | 女 | 1983 | 32日 | 山内病院・両親宅(徳島) | 徳島地裁 | 請求棄却、解放されず |
14 | S.H. | 男 | 1985 | 30日 | 宝塚三田病院(兵庫) | 大阪高裁 | 請求棄却、仮釈放、退院 |
15 | Y.M. | 男 | 1987 | 75日 | 豊明住宅(札幌) | 札幌地裁 | 自力脱出 |
16 | O.T. | 男 | 1988 | 40日 | 京都市内のマンション | 京都地裁 | 本人が取下、信仰維持 |
17 | K.H. | 男 | 1992 | 2年 | 東京と新潟のマンション | 東京高裁 | 召喚状到達時に監禁場所移動。 本人は約2年後脱出 |
18 | M.R. | 女 | 1997 | 不明 | 熊本 | 熊本地裁 | 解放されず、脱会 |