4300人の信者が「拉致監禁」され、強制棄教の恐怖と闘った 余りに過酷な現実

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拉致監禁した親の「本音」(ラジオ番組で語ってくださいました)

「信教の自由と基本的人権を守る北東京の会」主催のシンポジウムで、講演した拉致監禁被害者「猿田彦さん」(天の八衢の会)が、ご自分のお母さんの本音を伝えてくださいました。

お母さんの親としての「切ない声」は、インターネットラジオ番組「ベア・チャンネル」で語ってくださいました。上記映像の20分45秒ぐらいからご覧いただけば、拉致監禁被害者の「親子関係修復」を願うお母さんの想いに触れることができます。

以下、該当部分の文字起こしになります。映像とあわせてご参照ください。
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皆様に考えていただきたいこと、どうして悪い団体と判断してしまったのか。親はどうして監禁したくないのに監禁したのかという疑問を考えてほしいんです。そのためにも、ここで母の声を聞いていただければと思います。(猿田彦さんからの問いかけ)

【猿田彦さんのお母さんの証言】ある時、早稲田の方へ行って、早稲田でも日本キリスト教団がありますよね。そこで牧師さんを紹介されました。はい。これはもう大変だから早く辞めさせなきゃいけないっていうような、そういうことを言われました。

それで、そのときは何でしょう。やっぱりちょっとね自分が、あれってこれってちょっと疑問に思ったこともあるんですけども、とにかくもう思考停止みたいに、やんなきゃ、やんなきゃ、やんなきゃって そういうことが、もう焦ってましたね。

あれでどんどんどんどんこうやって先へ先へと流されていっちゃったなと今だったら思えることですね。だから自分がもう少し考えて、それをやるにあたっても、少し検証とかしなかったですよね。ほう。だからそういう状態になってしまったんですよね。思考停止みたいな、とにかくやんなきゃ。

今振り返ってみると、その当時急かされるようにして思考停止の状態に。だから自分もちょっとそういうところが足らなかったかなと今は思います。よく考えてから、もう大変なことをやることですからね。うん。検証みたいなしないでそのままゴーサイン出してしまってね。とにかく大変大変で、そういう状態で。

【インタビュアー】その牧師さんの方からいやもうそんなところに行ったら大変でもう時間がたてばたつほど抜け出せなくなるからもう早く手を打って、お父さんお母さんたちは保護説得しないと危ないよっていうことだったんすかね。

そうだったと思います。そういう状態に置かれてました。

そのあと、新松戸の方の教会を紹介されました。そこで父母の会の集まりがあって、(子供が)脱会した人もいて、まだ脱会していない人もいて。そこでちょっとお話を聞いて、それで拉致監禁をやったんですけども、逃げられてしまって。それで別の戸塚の教会へ主人と2人で毎週日曜日通うようになったんです。日曜礼拝ではなくて、午後から行われる、統一教会から脱会をさせるための勉強会に。

(拉致監禁は)そんな簡単なことではないと思って、やっぱりいろいろやって勉強もしないとね。それで戸塚教会にも結構な人数の父母が来てましたからね。誰から順番にその保護ができるかっていうのもありまして。脱会した人が来てくれて、(拉致監禁をするための)試験、テストみたいなことがあって、両親がどういう気持ちで子供を助けるんだとかいろんな質問されましたよ。それでクリアしないと許可が下りなかったんですよね。

その間、通ったりいろいろ勉強してました。プログラムになっていました。

(2回目も猿田彦さんが車から逃げ出して拉致監禁を)失敗しましたから、今度は絶対やらなきゃいけないって、念入りにね。だから失敗点を改善して、完璧にやろうと思ってあらゆる手を尽くしました。

息子の行動を把握して、何時頃どこを通るとかね、そういうのも全部把握して失敗のないようにやりました。もう意を決してやりました。もうこれが最後だと思ってね。自分たちだってでも体力とか気力とかねだんだん弱ってきますしね。探偵も雇いました。探偵を雇って、アルバイトに行く時間だったり、行動を把握して、そういうこともした。そうじゃなきゃ、私達だけでできない。

3度目は監禁し数ヶ月にわたる保護説得。その詳細は別の映像インタビューがあるので、リスナーの方にはぜひ聞いていただきたいと思うんですけども、それでも数ヶ月かけても改心というか、脱会をせずに、また猿田彦さんは逃げてしまったんですけども。そのときはまだどういう心境だったんですか。

あのね、あのそのときは、はい。もうそれだけのことを私達もね、全身全霊をもってやりました。はい。だから、何て言うのでしょうかね。行くなら行けみたいな感じもあったのかもしれませんね。

私達のできる120%ぐらいのね、エネルギーを出してやりましたから、もう日にちも使いましたし、いろんなこともありましたしね。健康的なことも。だから、最後は本人の気持ちなのだから、親子と言っても別人格だし、どの道を行こうともそれはあなたの人生だからって、あなたはあなたの人生を生きなさい、私達は私達の人生を生きますよっていうことで。もうそういう状況になってしまったんですよね。

これ例えばですねそこでもう顔を見合わせない、もうあなたはあなたの道を生きなさい。私達も私達の道を行くってなったときに、ある意味決別とか、もう一生会わないかのように…

そんなことは思わないですよ。自分でやりたいことをやればいいじゃない、みたいなね、そんな感じですよ。(親子断絶するなんて)思わないですよね、そこまではね。

7年間で3度の拉致監禁。両親の中にはもう顔もあわせないという方もいたとは思いますが、お母さんはやはり親子だからということを…

そうですねやっぱり切っても切れないし、そういうことでしょうね。周りの方のことは、私もわからないですけども。私はそうは思わなかったですね。 

そうなんですね。今、実際に今ですねこうやって親子が一緒にインタビューというかお話ができるようにもなってますし、猿田彦さんは猿田彦さんで、脱会はせず、お母さんも一緒にですね、この場でいるっていうのがすごいなっていうふうにね。

また親子が一つになろう、さらに(天の八衢の会をつくって)他の家庭の親子修復も助けようっていうところが、なんという親子の絆だろうかって感じます。本日はありがとうございました。

天の八衢(やちまた)の会では、脱会屋の教唆で拉致監禁をしてしまった親に正しい情報を伝え、親と子の気持ちを汲み取り、親子関係の修復をサポートしています。関心ある方は、こちらのブログから活動内容の確認やお問い合わせができます。親からでも、子供からでも、ぜひ相談なさってください。
https://www4.hp-ez.com/hp/coalition/

 

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