
教会施設内の長期監禁、まるで囚人生活。追い詰められ、洗剤を飲んだ ~ディプログラミング・ネットワークの実態①~
冊子「私は拉致・監禁された! 統一教会員の信徒の自由、基本的人権を奪う牧師の実態」(1988年刊行)に記載された、不法な拉致監禁・強制棄教の証言を順次紹介します。プライバシーへの配慮のため一部の固有名詞を仮名に変更したほか、状況説明が執筆当時のままになっている箇所があります。
鈴木次郎さん(仮名、当時23歳)の証言
鈴木次郎さんは「ディプログラミング・ネットワーク」の中心的人物の一人 森山 諭牧師(荻窪栄光教会)、宮村峻氏から強制改宗の被害に遭いました。
■洗剤「トイレマジックリン」をコップ一杯飲み、”自由”を得る
「百聞は一見にしかず」と言います。しかし、いくら見たとしても、心身の自由を奪われた人間の苦痛は、その身に味わった人でなければ到底分かるものではありません。
1985年、大学生の鈴木次郎さん(仮名、当時23歳)は、監禁されていた東京・杉並の荻窪栄光教会(日本イエス・キリスト教団)のトイレの中で、コップ一杯の洗剤「トイレマジックリン」を一気に飲み干しました。すると喉がひどく痛み、目がクラクラして、立っていられなくなったのです。
鈴木さんはすぐに救急車で病院に運び込まれ、ただちに胃洗浄などの応急手当てを受け、ようやく”自由”を手に入れることできました。なぜ、彼はマジックリンというような毒薬にも等しいものを飲んだのでしょうか。それは、彼が生命の危険を冒してまでも、自由を得たいと思うほど追いつめられていたからなのです。
鈴木さんが拉致されたのは大学の最寄り駅。牧師の教唆を受けた家族らの手によって連れ去られました。以来、荻窪栄光教会に監禁され、森山諭牧師とその下で活動していた宮村峻氏によって強制改宗を迫られ、まるで囚人のような生活を強いられていたのです。
トイレの窓をこじ開けて、また塀を乗り越えて、何度も脱出を試みた鈴木さんは、そのたびに発見され、ますます自由を奪われていきました。頭を小突かれたり、猿ぐつわをかまされたり、あるいはロープで縛られたりもしたのです。
そこで、鈴木さんは解放されるまでは食事をしないという手段にでました。断食は二週間に及び、ついに入院することになりました。しかし、一度は自由を得たと思われた鈴木さんは、退院後、再び荻窪栄光教会に連れ戻されてしまったのです。
森山牧師らが統一教会の信徒を監禁した事件は、今日までに、相当数にのぼっています。特に、一九八五年一月に結成した「水茎会」を通じて、多くの父兄に教唆して、〝救出〟という美名に隠れて、さらに多くの人権を蹂躙してきました。
そして、日本共産党とも関係の深かった本間テル子氏 (全国原理運動被害者父母の会会長)とも結託しながら、統一教会批判の資料を父兄に送り、不安をあおって、教会員の拉致、監禁を引き起こしてきたのです。
このように統一教会員を強制改宗しては森山牧師自身の教会の信徒にしている事実は、悪辣な宗教迫害であり、許されるものではありません。
教会に監禁して改宗を迫るディプログラマー 森山 諭牧師
(日本イエス・キリスト教団、荻窪栄光教会牧師)
※森山牧師のように拉致監禁に関与した「キリスト教牧師」「脱会屋カウンセラー」は150~200名存在しています(まとめ記事)。さらに弁護士・ジャーナリスト・政治家を含めた、一連の不法拉致監禁行為に関与、支援、利用してきたグループは現在「ディプログラミング・ネットワーク」と呼ばれています。その真相を究明し、社会的に明らかにすることが急務です(参照:宗教学者・大田俊寛氏 インタビュー記事より)
森山諭牧師のディプログラミングへの動機が読み取れる資料になります。ご参照ください。