信者が拉致・監禁され、ディプログラマー(脱会屋)から強制棄教を迫られる恐怖と胸痛む現実

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偽情報で親を操る―― 背後で煽動するディプログラミングの手口【実態④】

 

冊子「私は拉致・監禁された! 統一教会員の信徒の自由、基本的人権を奪う牧師の実態」(1988年刊行)に記載された、不法な拉致監禁・強制棄教の証言を順次紹介します。プライバシーへの配慮のため一部の固有名詞を仮名に変更したほか、状況説明が執筆当時のままになっている箇所があります。

 

佐藤 浩司さん(仮名、24歳)の証言

 

佐藤 浩司さん(仮名)は松永堡智(やすとも)牧師(日本同盟基督教団、新津福音キリスト教会牧師)が関与する拉致監禁・強制棄教の被害に遭いました。
松永牧師の関連書類では直筆の脱会強要マニュアルや監禁指南ビデオなどが残っており、後藤徹氏の裁判においても重要資料となっています。

 

脱会者から教会員の名簿を集め、無記名で親に偽情報流す

 

一九八六年半ばから、新潟県内で、強制改宗事件が頻発しました。その中心となっているのが、松永堡智牧師(日本同盟基督教団、新津福音キリスト教会)です。反対派の手口には、一つのパターンがありますが、松永牧師も例外ではありません。

それは、まず脱会者から情報(特に教会員の名簿)を収集し、その親あるいは職場の上司に対し無記名で、統一教会を中傷する偏見に満ちた情報を流します。そして、統一教会の印象を悪くさせ、不信と不安をあおった上で、反応を確認しながら親と接触を謀るというものです。さらに救出と称して、脱会への環境づくりのため、親や親戚を取り込んで「保護説得」(拉致監禁)を促します。このように、牧師自らは直接に手を下さないで、背後で親を動かし、教会員を拉致・監禁させるやり方です。松永牧師は特にそれを徹底させています。

危うく、強制改宗から免れた統一教会員、佐藤 浩司さん(仮名、二十四歳)は、「私が統一教会に入教した後は、『浩司も明るくなったね』と喜んでくれた両親でしたが……..」と前置きしながら、次のように証言しています。

「祖母の見舞いに帰宅すると、突然親戚の人が四、五名押し入り、私は両手両足を押さえられました。マイクロバスに乗せられて、そのまま市内のマンションで監禁されたのです。その夜には、森山諭牧師(荻窪栄光教会)の下で反対活動をしている宮村峻氏が訪ねてきて、文鮮明先生のことをひどい言葉で非難し、翌日帰っていきました。

続いて元教会員と称する四人が集団で、執拗に脱会を説得。そのうちに松永牧師がやってきました。彼は教会を批判しながら、『最近は脱会活動に忙しくて、君も手伝ってくれないか』と大胆にも言う始末です。

あとで分かったことですが、母が共産党シンパらしき看護婦から反対活動の書籍を紹介され、その本を読んでから両親は変わってしまったのです。誠実で純粋な両親は、この時から全く反対派の言いなりになりました

監禁という卑劣なやり方に反論する佐藤さんには、厳しい監視つきの生活が続きました。このままでは決して逃げられないことを悟り、静かにして脱出の機会をうかがいました。しばらくおとなしくしていると、少し信頼したのか、十三日目の夕方に母親と二人で外出する機会が訪れました。一瞬のスキを突いて脱出に成功。自由を取り戻したのです。

 

偽情報で親や職場上司を煽動するディプログラマー 松永 堡智牧師

 

松永 堡智牧師画像

松永堡智(やすとも)牧師
日本同盟基督教団
新津福音キリスト教会
 

 

松永牧師による直筆の脱会強要マニュアルや監禁指南ビデオなどの資料は監禁マニュアルが実在。脱会屋グループによって拉致監禁・強制棄教が行われてきた“証拠”の数々で詳しく解説しております。
脱会強要マニュアルや監禁指南書について詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

 

※拉致監禁に関与した「キリスト教牧師」「脱会屋カウンセラー」は150~200名存在しています(まとめ記事)。さらに弁護士・ジャーナリスト・政治家・学者を含めた、一連の不法拉致監禁行為に関与、支援、利用してきたグループは現在「ディプログラミング・ネットワーク」と呼ばれています。その真相を究明し、社会的に明らかにすることが急務です(参照:宗教学者・大田俊寛氏 インタビュー記事

 

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