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拉致監禁で脱会させた高額訴訟案件は「紀藤正樹弁護士」にまわしていた―元全国弁連・伊藤芳朗弁護士の重要な陳述証言

 

驚きの証言が、原告側から提出された一通の陳述書に記されていました。

その内容は、元「青春を返せ訴訟」原告代理人であり、霊感商法被害救済弁護士連絡会(全国弁連)でも活動していた伊藤 芳朗 弁護士が、ジャーナリスト米本和広氏のインタビューに応じた内容が陳述書に記されています。

 

元全国弁連だった伊藤芳朗弁護士がインタビューで答えた陳述書

 

陳述の中で伊藤氏は、脱会活動の現場で起きていた金銭の流れや組織的な偏り、宮村峻氏による脱会手法の実態について

拉致監禁で脱会させた高額訴訟案件は、宮村峻氏が中心的役割を果たし「紀藤正樹弁護士」に優先的に紹介していた

と証言しています。

かつて統一教会と闘った伊藤弁護士が今回の証言に応じたことは、大きな勇気の表れであり、真実を追求する”良心”持った弁護士だと言えます。

(陳述書の全文はPDFで掲載しておりますので、ぜひご覧ください。)

 

宮村 峻氏は紀藤 正樹弁護士へ高額案件をまわしていた

 

宮村峻氏は、拉致監禁による棄教の強要を脱会活動と称し、特定の弁護士(紀藤正樹氏)に高額賠償請求事件を優先的に回すなど、金銭目的の行動をとっていたと証言しています。
以下は陳述書の抜粋です。

(拉致監禁行為を指導・教唆している脱会屋の)宮村峻氏は、こうした高額事件(統一教会に対する損害賠償請求)を特定の弁護士だけに、具体的な名前をあげれば紀藤正樹弁護士ですが、紀藤弁護士だけに回すということを行っていました。
宮村氏の脱会活動は、脱会活動に名を借りた金儲けであり、実態は拉致監禁であり、棄教の強要に過ぎない。

 

元全国弁連の弁護士が語る陳述書のポイント

 

陳述書のポイントとしては以下の内容です。

・一部の弁護士や関係者が脱会支援活動を金銭的に「稼げる案件」という雰囲気があった。
・宮村峻氏が中心的役割を果たし、特定の弁護士(特に紀藤正樹氏)に高額案件を優先的に紹介していたと述べていること。
・宮村氏による「保護説得」とされる行為が、実態としては物理的拘束を伴う「拉致・監禁」に該当する可能性があるという指摘。
・被害弁連内部における権力構造や情報操作の存在、また特定の弁護士との人的・業務的な結びつき。
・信者家族と脱会支援者との間で起きたトラブル、さらには信者や関係弁護士に影響を与える深刻な事例(人間関係・精神的負荷・自殺)も紹介されている。

中山達樹弁護士のブログ参照

「潤う」弁護士報酬と水茎会からの月収300万円の報酬

 

宮村氏は脱会支援活動に関わる高額事件を紀藤弁護士に回し「潤う」弁護士報酬を得させ、さらに宮村氏自身は水茎会から月収試算300万円という額を得ており、会計報告がされていないことにも陳述書で触れられています。
以下は陳述書の抜粋です。

(4)その他宮村氏の問題点

――乱暴な脱会のやり方以外に、宮村氏を意識されるようなことがありましたか。

伊藤 統一教会信者らの中には多額の献金をする人がいますが、宮村氏のような脱会説得の専門家によって脱会した後には、統一教会に対して損害賠償請求をするようになります。裁判所もこの手の事件では原告を勝訴させることが殆どですが、中には億単位の事件もありました。
宮村氏はこうした高額事件を特定の弁護士だけに、具体的な名前をあげれば紀藤正樹弁護士ですが、紀藤弁護士だけに回すということを行っていました。

(中略)

当時概算した結果、大体毎月300万円くらいの金額を宮村氏は得ていることがわかりました。内訳は、これから脱会説得を行う順番待ちの人が200人で、毎月200万円。残りの100万円が支援金、謝礼金です。 会計報告がなされていないこともわかりました。

 ※水茎会とは? 統一協会信者の脱会を希望する父兄らの会を主宰し、毎週父兄らを集めて勉強会と称して集まり

 

宮村氏の全国弁連からの排斥とその背景

 

陳述書で伊藤芳朗弁護士は、「青春を返せ裁判」からは退いたものの、全国弁連での活動は継続し、宮村峻氏の問題点(営利性・暴力性・違法性)を訴え続けた内容も触れられています。
以下は陳述書の抜粋です。

(5)全国弁連から宮村氏を排斥

――そのあとはどうされたのですか。

伊藤 「青春を返せ裁判」からは身を引いたものの、私はその後も全国弁連の活動を続けました。
そして、宮村氏の活動の実態を多くの人達に知らせて、人々が宮村氏の悪行に巻き込まれないようにしないといけないとの衝動に駆られたことから、 「宮村氏の脱会活動が、脱会活動に名を借りた金儲けであり、実態は拉致監禁であり、棄教の強要に過ぎない」 ということを、知り合いの弁護士や日本基督教団の牧師など、脱会活動に関与している人達や統一教会信者らの父兄に話しました。

1994年以降、全国弁連の活動や紹介対象から排斥されたものの、伊藤弁護士が2005年に全国弁連を離脱した後、宮村氏は再び弁連と関係を持ち始めたとされる。

 

陳述書全文PDF

 

PDFの内容は拉致監禁by宮村の裁判記録より引用

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