4300人の信者が「拉致監禁」され、強制棄教の恐怖と闘った 余りに過酷な現実

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紀藤正樹弁護士は拉致監禁に関わっている!?(ファクトチェック)

テレビやネットニュースでおなじみの紀藤正樹弁護士

拉致監禁に関わっていた、という“噂”が絶えないですが、本当なのでしょうか。噂の根拠となっている“事実”を含めて検証してみます。

まずは、こちらの紀藤弁護士のエピソード(ショート動画)をご覧ください。

信者の女性が、裁判所の近くで紀藤正樹弁護士に会ったので、「紀藤さん、拉致監禁って犯罪ですよね?」「紀藤さんも拉致監禁に関わっているんですよね?」と話しかけたところ、血相をかけて追いかけてきたそうです。(元動画) 紀藤正樹弁護士は、一体何に怒って(キレて)いたのでしょうか。

1.紀藤さん、拉致監禁って犯罪ですよね?
2.紀藤さんも拉致監禁に関わっているんですよね?

のどちらかの発言、もしくは両方と思われます。

1.紀藤さん、拉致監禁って犯罪ですよね?について

結論から言うと、

紀藤弁護士は「拉致監禁をする者は犯罪者」だと主張しています。これは、よかったですね!

ちなみに、上記Xポストで、紀藤弁護士自身が「私の立場は、資料のとおり、明確にしています」として、提示した資料がこちらの新聞記事です。

拉致監禁に関わる部分はこちらですね。(全文はこちら)

社会復帰を図る施設を(紀藤正樹弁護士)より
投書にある監禁などの例はごく少数です。「すぐにも脱会させたい」とあせる家族が思い余ってそうした行動に走る場合です。脱会には時間がかかるのが普通で、家族も忍耐強く話をする必要があります。家族のあせる気持ちを押さえながら、脱会の援助をするのが脱会カウンセリングです」

つまり、紀藤弁護士の主張は以下の3点のようです。

①監禁されたという証言は存在し、それは事実と認めるが、ごく少数にすぎない

②拉致監禁は(周りの反対をきかずに)家族があせって行ってしまったもの

③脱会援助者は、家族が監禁しないように、抑える役割がある

ただ、この主張に違和感を感じる読者が多いと思いますし、私も納得いかないので、ファクトチェックします。

①拉致被害者の統計数について
紀藤弁護士も監禁があった事実は認めていますね。事実は、証言数は少数ではなく、裁判所提出した陳述書だけで400件以上あります。被害確認ベースで4300件以上。
現在、被害者の会として氏名等把握できている方が約3500人います(分析記事)。それでも、紀藤弁護士が「ごく少数」っていうながら、拉致監禁を矮小化させるための単なるプロパガンダと言えます。そもそも一件発生でも重大問題であって、数の問題ではないです。

テレビで拉致監禁被害者を愚弄する発言を繰り返す、鈴木エイトさんも、証言者がいることは認めるが、4300件の証拠があるんですかというスタンスのようです。紀藤弁護士と同じですね。

 

②拉致監禁は家族が“勝手に”行ったのか、“指導のもと”で行ったのか
脱会カウンセラーと呼ばれる人が、保護説得という名の「拉致監禁マニュアル」を作成し、脱会カウンセラーで共有したのは有名な話です。拉致監禁なんていう高度犯罪を家族が自分で考えて行うことは到底できないと思いますが、いかがですか。事実は、拉致監禁の方法を脱会カウンセラーから聞いて、(保護説得という名の)拉致監禁するしかない、と念入りに教育された上で、実行していますよね。脱会屋・牧師は、この両親が拉致監禁を実行できるかどうかのテストまで行っているという証言があります。極めて用意周到な実行ですね。

③脱会援助者は、家族が監禁しないように、抑える役割がある
紀藤正樹弁護士にとって脱会援助者の代表格が宮村峻氏ですよね。宮村峻氏こそ、家族に対して拉致監禁を教唆・指導してきた張本人ですよね。最高裁で確定しています。紀藤弁護士は、宮村峻氏によって多くの信者が監禁状態下で脱会説得を受けてきたことを誰よりもご存知なんじゃないですか?さらに、言えば紀藤弁護士は、宮村峻氏らの拉致監禁を知って止めましたか。逆に、脱会した人を、訴訟原告にするなどして、拉致監禁を容認、利用してきたのではないですか。

ちなみに、紀藤氏が示した紙面の左下には、精神科医によるこんな投稿記事が掲載されていました。

目的は手段を正当化しない(精神学者)
家族がいわばプロの助けを借りて信者を監禁し、信仰を捨てさせる脱会プログラムには大いに疑問がある。

一時的とはいえ、家族が信者を欺き、監禁すれば、深い傷を信者の心に残す。私が治療した信者は、家族に対して抱いてきた愛情が破壊され、深い喪失感と再び監禁されるのではないかという恐怖心に長く苦しんだ。

(中略)病気の治療とはいえない、宗教からの脱会に、監禁して外部との連絡を断つという方法を用いることは、許されることではない。

2.紀藤さんも拉致監禁に関わっているんですよね?

消去法でいうと、こちらに怒っておられるようです。クールな印象の紀藤さんですが、意外とキレる方なんですね。

それでは、紀藤正樹弁護士は、拉致監禁に関わっていたのでしょうか、関わっていないのでしょうか。

これに関しては、小出浩久さんの証言が有名ですね。
医師の小出先生が監禁(軟禁)中に、紀藤弁護士から「教会を訴える責任があなたにはある」と提訴を促されています。

宮村峻氏が拉致監禁を通して脱会させた人を、紀藤弁護士に紹介して訴えさせるというルーティンが確立していたということですね。

この宮村峻氏⇒紀藤弁護士の連携は、元全国弁連弁護士である伊藤芳朗弁護士が証言しています。
「宮村氏はこうした高額事件(統一教会に対する損害賠償請求)を特定の弁護士だけに、具体的な名前をあげれば紀藤正樹弁護士ですが、紀藤弁護士だけに回すということを行っていました」

これらの証言・事実から紀藤正樹弁護士が拉致監禁に関わっていたか、いなかったかという判断は、その視点によると思います。

①これらの証言から拉致監禁行為を知っていたのは事実でしょう。さらに、脱会後の裁判にかなり積極的に関わってきたことも事実です。
 そうすると、監禁下での脱会説得を行う宮村峻氏や牧師らに、直接・間接的に「法的な助言」も行ったと考えるのが自然なのではないでしょうか。
(※牧師が脱会届に内容証明をとって後の裁判に活用できるようにする、また脱会屋が刑事事件で有罪にならないようにする言動 等)

②紀藤弁護士が、特定の拉致監禁行為やその計画に直接関わった事例があるのかどうか。ここは、被害者の証言を精査するなど、さらなるファクトチェックが必要でしょう。

この2点は大変大事な部分なので、皆様と引き続きファクトチェックを続けていきたいと思います。情報提供お待ちしています。 (文責・KS)

 

 


■中山達樹弁護士のブログ「川塵録」より

紀藤正樹弁護士は拉致監禁を知りつつ利用してきた。ということが、紀藤弁護士の依頼者だった小出浩久医師の告白本、『人さらいからの脱出』165頁に書かれています。30年くらい経つのに、紀藤弁護士はこれについて何ら弁解も謝罪もしていません。

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