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📖日本版 収容所列島: 共産党の宗教迫害(復刻版) 共産主義と宗教問題研究会

 

背後に日本共産党と共産主義勢力があり、信者を次々と精神病院に強制入院させた当時の凄惨な実例を詳しく紹介している

タイトル:『日本版 収容所列島: 共産党の宗教迫害 (復刻版)』
共産主義と宗教問題研究会
小山田秀生 (著)
発行年月日:2024年9月10日
出版社:株式会社 善本社

 

本の紹介

 

(前書きより)

「夜8時頃になると、看護婦がきて、『眠れなかったら薬を与える』と言いましたが、副作用を恐れ、大丈夫だからと断りました。この三日間、必要以外は病室から出ずにいましたが、こんなところにいたら正常な人も異常になるのではないかと思いました。

その夜、私は教会の人たちが私のために祈り、『必ず道はある、希望をもちなさい』といっている夢を見ました。入院中、何度か脱出を試みましたが失敗に終わりました。しかし、その都度、この言葉が思い出されました。入院中希望を捨てないでいました。

翌日、医師の診察がありました。『何を考えているのか。……』とたずねられました。そこで私は『憲法で信仰の自由は認められている……なんのために入院させたのか。私の病名はあるのか』と聞きましたが、病名は答えてくれず……私は計画的に精神病院に入院させられた屈辱に涙が流れて仕方がありませんでした」。これは宗教を信じたがために、精神病院に監禁された一信仰者の涙の手記の一節である。

この本は共産主義者および共産党の宗教政策を明らかにし、さらに、宗教団体、特に世界基督教統一神霊協会(以下、統一教会という)に対する共産主義者の非情な迫害を告発したものである。共産主義は″宗教はアヘン″(マルクス)であり、さらに″共産主義社会は既存のあらゆる宗教を無用にし、消滅させる歴史的発展段階である″(エンゲルス)との宗教観に立っている。このような宗教観をもつ共産主義者は宗教団体を、その共産革命戦線に組み込むために、歴史的に巧妙な戦略戦術を用いて対処してきた。

ところで、日本において、戦後、日本共産党が全党的に抹殺を図ろうとして、取り組んだ宗教団体は二つある。一つは創価学会であり、もう一つは統一教会である。

創価学会は60年代に爆発的な発展を成し遂げた。その創価学会に危機感をもった共産党は、創価学会攻撃を本格的に展開したのである。共産党はその攻撃の焦点を「政教分離」において、創価学会と公明党を切り離し、公明党の政治的エネルギーを弱めることを狙った。それが有名な「創価学会と日本共産党との合意についての協定(創共十年協定)」であった。ところが、その協定は国民の前に明らかにされるや、死文化してしまった。共産党の失敗に終わったのである。

一方、統一教会は日本において70年代はじめから80年代はじめにかけて発展の途上にあった。共産党は統一教会が大きくなる前に、その発展の芽を断とうと、統一教会攻撃を七〇年代初頭から開始したのである。共産党は党と、党の大衆団体を巧妙に使いわけて、統一教会の社会的信頼を失わせ、抹殺を図ろうと狂奔したのである。共産党は『赤旗』などの出版物で「統一協会は反社会的犯罪集団で、ニセキリスト教で、邪教である」との宣伝を繰り返し行った。また党の大宣伝に呼応して、共産党系の婦人、学生、青年、労働者、教師、弁護士、キリスト者らが各々の立場で統一教会を攻撃した。これらの反対の声を「国民の声」と称して、共産党議員が国会で、政府に統一教会に対する規制を迫った。このような攻撃を繰り返して、統一教会迫害を行ってきたのである。

1980年5月刊行時のまえがきより

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